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テーマ:おすすめ映画(4068)
カテゴリ:ドイツ映画
≪食事って大切です。そんな当たり前の事を改めて感じさせられる作品でした≫
この映画のこと全く知りませんでした。公開当時話題になったのかもしれないけど気付かなかったのか。でも、ほのぼとのとした良い作品でした。 ドイツのフレンチレストランのシェフ、マーサ。一流の腕を持つ彼女だが、人付き合いはほとんどせずに、職場のまかない料理も仲間と楽しもうともせず自分の殻に閉じこもりがち。ところがある日、急逝した姉の8歳の娘リナと暮らすことになり、彼女の生活は一変する。 人付き合いは下手、自分の腕に絶対なる自信を持っているが故に他人の言葉は受け付けようとしない。頑ななんですね。すっごく突っ張って生きてます。でも”こんな人”って男女、年齢問わずいますよね。そういう人を見るたびに「そんなに肩肘張って生きないでいいじゃない」って思います。でも、元々そういう性格の人もいれば、生きていく過程でそうなってしまった人もいるわけです。私の知り合いの"こんな人”は後者でした。その人がある頃からとても柔和になりました。それは"恋”をしたからなんです。マーサの場合も、彼女が自然に生きていくようになるうえで"恋"は大きな役割を果たしました。 舞台は港町ですから、北のハンブルグ辺りでしょうか?そこからイタリアまで陸路で行くのですね。さすがヨーロッパ、とこんなところで妙に感心してしまいます。 一流のシェフでも、自分の料理は食べない(まかない料理も)、他人に全くのように関心を持たない人間には、本当においしい食事を作る事が出来るのか?マーサは本当の一流ではなかったのかもしれません。それがリナと一緒に暮らすことで自分以外の人間に興味を持つようになり、わずらわしい事かもしれないけど他人との関わりを持つことで彼女は普通の社会人になれたのかもしれません。それを引き出してくれたのは、リナとマリオ。 マーサは仕事以外ではほとんどタイトスカートというのに何故か興味を持ちました。 ドイツとイタリアの土地や人間の比較も面白い。 キース・ジャレット風(本人か?)の音楽も心地よい。 私にはマーサのフレンチよりも、マリオのイタリアンの方がおいしそうでなりませんでした。 邦題はいただけません。マーサの料理よりもマリオの料理の方が人を幸せにしましたもの。それとも、ここから後がタイトルのようになるという事なのかもしれませんが。 ドイツの映画って結構良い掘り出し物があります。 MOSTLY MARTHA 2001年 ドイツ 監督/脚本:サンドラ・ネットルベック キャスト:マルティナ・ゲデック、セルジオ・カステリット、マクシメ・フェルテ、ジビレ・カノニカ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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