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カテゴリ:スペイン映画
≪深層心理をさぐるサスペンス≫
ハンサムでお金もあり、一度ベッドを共にした女性とは二度と付き合わないと言う自由な恋愛を楽しんでいたセサル。しかし親友の恋人ソフィアに一目ぼれし、それに嫉妬したヌリアの車に同乗し交通事故を起こした事で彼の生活は一変する。顔は醜く変貌し、ソフィアからは冷たくされるが、不可能と言われた顔の手術は成功し又もとの生活に戻ったかに思えたのだが… 何だか途中でわけが分からなくなりそうでした。 夢と現実との境界が曖昧になっていく主人公。彼の目線でこの映画を観ていくと、本当にどこまでが現実か夢なのか分からなくなってしまうのです。 何とも言えない暗い雰囲気、セサルの感じる疎外感や恐怖感。 ヌリアが登場するたびにそれは一層強まって、「やっぱり現実なのか」とか「いや、夢か」とか考えると、画面から目が離せなくなりました。 結局セサルは現実を受け入れる事が出来ないから夢に逃げたのか。彼の自責の念がそういう夢を見させたのか、人は他人とかかわり合って生きていくものだよ、と教えたかったのか。いろいろ想像を膨らませる事が出来ます。 スタイリッシュな映像と音楽。それまで暗いイメージの色からラストの空が明るすぎるほどの青空というのも上手い対比でしょうか。 ペネロペがここではとってもキュートでステキです。 『バニラ・スカイ』の基となった映画だそうですが、『バニラ・スカイ』も観てみようかな… ABRE LOS OJOS 1997年 スペイン 監督:アレハンドロ・アメナバール 脚本:アレハンドロ・アメナバール、マテオ・ヒル 出演:エドゥアルド・ノリエガ、ペネロペ・クルス、チュテ・レーラ、フェレ・マルティネス、ナイワ・ニムリ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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