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テーマ:映画レビュー(894)
カテゴリ:フランス映画
≪フランスを代表する2人の俳優が父親候補・・・うらやましい娘だ≫
アラン・ドロンとジャン=ポール・ベルモンドの共演で監督がルコントとなれば非常に期待してしまうのですが、これが今まで観たルコント作品とは毛色の全く違うコメディタッチのアクション映画でした。 高級車泥棒の常習犯のアリスは、亡くなった母の遺言で自分の父親が、母が20年前に愛した2人の男のどちらかだと知らされる。2人に会いに行くアリスだが、彼らと会って間もなくマフィアと警察の抗争に巻き込まれてしまい… ドロンとベルモンドは『ボルサリーノ』の以来20数年ぶりの共演。さすがに2人とも歳にはかなわないと言った顔形、体型ですが、それでもダンディでしかもかわいさもあったりします。そして2人ともアクションに頑張る、頑張る。老体にむち打って、とは決して見えないあたりはやっぱりさすがですね。 突然現れた娘かもしれないアリスに戸惑い、翻弄されながらも、2人ともアリスが自分の娘であって欲しいと取り合いになったり、あたふたする様子は滑稽ながらも微笑ましいです。 派手なアクションや笑えるセンスがいっぱいで、本当にこれがルコント作品?と思ってしまうのです。意外やどんな作品でも撮れる監督なのですね。 この作品を最後にアラン・ドロンは映画を引退。 2人のすてきな父親候補とスキッ歯のパラディとのなかなか面白い映画でした。 1 CHANCE SUR DE 2 / HALF A CHANCE 1998年 フランス 監督:パトリス・ルコント 脚本:パトリック・ドゥ・ヴォルフ、セルジュ・フリードマン、パトリス・ルコント 出演:アラン・ドロン、ジャン=ポール・ベルモンド、ヴァネッサ・パラディ、エリック・デュフォス お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.07.13 16:45:55
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