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テーマ:旧い旧い洋画(394)
カテゴリ:フランス映画
第二次世界大戦下。パリのパン職人ロジェ、そして新聞記者のジャンはドイツ軍の捕虜としてライン川の仮橋で知り合った。二人はドイツ人の農家で使役を命じられる。ロジェは心優しい村長一家のもとで働く事になったが、ジャンは村長の娘を騙して脱走してしまった。 シャルル・アズナブール主演の捕虜として生きた対照的な二人の男の物語です。 アズナブール演じるロジェはパン屋の娘婿。捕虜の間も家の事を、妻の事を思い一生懸命ドイツ人一家の下で働きます。ただ真面目に、正直に働く彼は次第に村長一家の、そして村の人々の信頼を得ていきます。一方野心家のジャンは軍隊に入る事も思惑あっての事。そして捕虜になってからは要領よく動き回り、挙句の果てに村長の娘を騙して脱走する始末。そのおかげでその村長の娘をはじめ、その一家には次々と不幸が訪れます。しかし、それを支えてくれたのがロジェでした。 ロジェとジャンの人生、経済的にはジャンの方が裕福ですが、ロジェの方が本当の幸せをつかんだ事になるのでしょう。 ちょっとした事で人の人生って変わってしまうのですね。 シャルル・アズナブールのちょっと情けなさそうな顔立ちゆえか、最初からこのロジェに肩入れしてたのですが、コツコツと真面目に生きていく人にはかなわないのかな。いや、敵う敵わないの問題じゃなくて、自分自身に満足出来る人生を送るってこういう事なのかな、と思いながら観ていました。そして、敵国の捕虜ロジェに信頼を寄せる村長一家。個人同士では上手くいくのに、集団になるとその関係も捻じ曲がってしまう。戦争ってそういうものなのでしょうね。 LE PASSAGE DU RHIN 1960年 フランス 監督:アンドレ・カイヤット 脚本:アンドレ・カイヤット、アーマンド・ジャモット、パスカル・ジャルダン、モーリス・オーベルジュ 出演:シャルル・アズナブール、ジョルジュ・リヴィエール、二コール・クールセル、コルドラ・トラントフ、ベティ・シュナイダー お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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