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カテゴリ:ヨーロッパ映画
≪小さな村に起きた大事件!村の誇りの為に大作戦が≫
タイトルを見て、勝手に難い映画だと思い込んでいました。「マークスの山」みたいで。ヒュー・グラント、そんな映画に出てるのか、と。ところが、というかやっぱりほのぼのと楽しいヒューマンコメディだったのです。 20世紀初頭、ウェールズのとある村。2人のイングランド人がこの村にあるフュノン・ガルウと呼ばれる山に測量にやって来た。フュノン・ガルウは長年侵略者から村を守ってきた"山"だと村人の誇りだ。今回の測量でその標高は299メートルだと判明した。ところが305メートルないと"山"だとは認められず地図には載らない。フュノン・ガルウはあくまでも"丘"に過ぎないのだ。それを知り村人達は牧師の提案のもと、"丘"を"山"にすべく大作戦を開始するが… これはウェールズ出身のこの作品監督の故郷の伝説を基に書かれた作品だそうで、この"山"も実在します。 6メートル不足の高さを補おうと、村人総出での大作戦。山にするまで測量技師2人をあの手この手で何とか引き止めようと悪戦苦闘するシーンや、山作りの過程の人間ドラマも良く練られていて面白いです。民宿の主人のキャラクターとそれを非難する牧師の、仲が悪かった初めの方から次第に分かりあえていく過程もいい。そこに女性が現れて、予測範囲ではあったけれどうまい具合に事が運んでいくのも、わざとらしくなくてすっきりしています。 主な村人の個性や、その描き方にも無理がなくていい。 ちょっとバカバカしく思えたりもしますが、必死な様子はジワジワとおかし味と変わって行き、そんなところは『大いなる休暇』と相通ずるものがありました。 ウェールズ地方の美しい、のどかな雰囲気、自然も堪能できてなんともホンワカした気分になる作品でした。 ちなみにこの山、今は又低くなっているとか。 THE ENGLISHMAN WHE WENT UP A HILL BUT CAME DOWN A MOUNTAIN 1995年 イギリス 監督/脚本:クリストファー・マンガー 出演:ヒュー・グラント、タラ・フィッツジェラルド、コルム・ミーニィ、イアン・マクニース、イアン・ハート、ケネス・グリフィス お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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