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テーマ:おすすめ映画(4068)
カテゴリ:フランス映画
この映画の事は全く知らなかったのですが、リンク先のiさんが以前レビューをアップされていて、そこで初めて知りました。とても興味を持ち観たいと思っていたのですが、先月やっとWOWOWで放映されました。 むかし、むかし、青い国には宝石を産むロバがいる為大変裕福だった。幸せだった国王一家だが、ある日王妃は病に倒れ「私よりも美しい人と再婚を」と遺言を残して死んでしまう。それまであまり自分の娘に構わなかった王だが、その娘、王女が正にその人だと気付き王女にプロポーズをする。困った王女は、宝石を産むロバの皮を被り赤の国へと身を隠す。赤の国では下女として家畜の世話をする王女だが、その国の王子は彼女の正体を知らずに一目ぼれ。幸せを掴むために王女が考えた魔法とは… 「シンデレラ」「長靴をはいた猫」「眠り姫」などを書いたフランスの有名な童話作家、シャルル・ペローの童話が基となっています。ペローの作品はほとんど知っているように錯覚してましたが、このお話は知りませんでした。 ジャック・ドゥミ監督が長年企画をあたためて1970年に作った作品ですが、ドゥミ夫人の監修によりデジタルニューマスター版として30余年の時を隔てて蘇えったわけです。 童話ですから話の内容は荒唐無稽な部分はたくさんあります。しかし、なんと言ってもジャック・ドゥミ。先日アップしました『シェルブールの雨傘』と同じく本当にウットリするような色合いと映像を作り上げています。 主演も『シェルブールの雨傘』と同じカトリーヌ・ドヌーヴです。青の国、赤の国、そして途中やラストの白という色を上手く使い分けていますしドヌーヴがまとうドレスの数々もこれまた光り輝く美しいもので、これを着こなせるのは美の絶頂期のドヌーヴならでは、とも思います。ため息もの。 ただ王子役のジャック・ペランが実年齢はドヌーヴと同じくらいか上だとも思いますが、ジャックの王子は似合わなくはないのに、ドヌーヴは若い王女の役にはやや貫禄がありすぎる感じもします。あまりに整いすぎている所以でしょうか。 ミュージカル仕立てですが、いかにもフレンチ・ミュージカルっぽく特に歌やダンスが上手いわけでもなく、サラーッと流す感じの雰囲気は、ミュージカル苦手な人にも無理なく観られるかもしれません。でも、いかにも幼い女の子が好きそうな夢見るお話が苦手な方にはちょっとキツイかも。 映画自体の出来不出来というよりも、又もや映像美に惚れこんだ私でした。 しかし、ラストは…いつの時代の話だよ! まあ、それはおとぎ話ですからね… PEAU D'ANE 1970年 フランス 監督/脚本:ジャック・ドゥミ 原作:シャルル・ペロー 「ロバの皮」 音楽:ミシェル・ルグラン 出演:カトリーヌ・ドヌーヴ、ジャック・ペラン、ジャン・マレー、デルフィーヌ・セイリグ DVD お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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