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テーマ:映画レビュー(894)
カテゴリ:香港映画
≪「くまひげ」って感じじゃないけど…≫ 久しぶりにトニー・レオンの映画を観ました。 香港の娼婦やチンピラが闊歩する下町にある、マックの診療所。お金のない人や、世間からは見下されているような人たちに、温かい診療をする赤ひげ先生的なマック。しかし、口は悪いしちょっぴりスケベだったりするんで、一瞬いい加減に思えたりするんですが、実は腕は相当いい医者。だけど、名声やお金には縁がない。一方マックの医大時代の同級生の医師ロジャーはそういうものに欲があり、良いとこは全部持って行ってしまうようなタイプ。でも、どんな世界でも、こんな要領の良い事ばっかりやって良いとこ取りの人間って、落とし穴にはまってしまうんですよね、結局。 日本の「Dr.くまひげ」というコミックが基になっているらしいですが、トニーのくまひげ先生っぷりはどうだったのでしょうか?まあ、原作がどうであろうと、トニーのマック医師はどこか飄々としていて、でもやるときゃやる、って感じのステキな大人の男性のいい雰囲気が出ていて良かったですね。ストーリー自体は、結構ありふれたものではありますが、香港の雑多な下町と名もなき1人の名医、そして彼を取り巻く人々の人情味ある映画でした。 ただ、私は日本語吹き替えで観てしまったので、ちょっと違和感があったのが残念。やっぱり、香港の下町の喧騒を広東語で味わいたかったかな。 MACK THE KNIFE 1995年 香港 監督/脚本:リー・チーガイ 出演:トニー・レオン、アンディ・ホイ、ラウ・チンワン、アレックス・トー、クリスティ・チュン、ジジ・リョン、アイリーン・トン DVD お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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