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カテゴリ:ロシア映画
≪「クー」とあのお辞儀がかわいくて≫ リンク先の方のレビューを読んで、興味を持ちすぐに借りて観ました。 モスクワの街角で、自分は他の惑星から来たというハダシでみすぼらしい格好をした男に声をかけた建築技師のウラジミールと、学生ゲデヴァン。その男が持っていた瞬間移動装置を押してしまい、2人は砂漠のど真ん中にワープしてしまう。そこは何と、地球から遠く離れたキンザザ星雲のプリュクだった… 不思議な映画でしたぁ~。 この惑星は水を燃料とした飛行物体が飛んでいて、その為かつて海だった所も今は砂漠。そこで地球からワープして呆然とするウラジミールとゲデヴァンの前に、釣鐘飛行物体が飛んで来ます。そこから降りてきたのは、ビーとウエフという宇宙人。だが、とても宇宙人には見えなく、彼らの飛行物体も、蒸気機関車ばりの中身で動いているようなもの。 マッチが命の彼らは「クー」と言う言葉で全ての会話が成り立ち、怒ったときなどはそれが「キュー」となる。いい加減かと思えば、やたらと礼儀にうるさく、身分制度もはっきりしていて差別もある。権力者には絶対服従。 SFといえども、全てがのんびり、まったりペースで音楽もなんだかやる気なさげ、途中眠くなったりもするけど、その不思議さにとうとう最後まで観てしまいました。時々妙にツボにはまって笑ったり。観た人にしかこのシュールさはわからないかもしれません。説明するのはちょっと難しい。 ソ連時代に作られたって、あの頃ソ連でこんなシュールな映画が作られていたなんて感激したりもします。 身分制度とか、資源減少とかその辺は資本主義を批判したりしているのかもしれないけど、その実、私は当時のソ連を皮肉っているように感じるのだけども…。 ラストはちょっと感動的。 ハリウッド映画の派手さやエンターテーメントが好きな人にはついていけないかもしれないけど、私はとっても良い拾い物をした気分です。 KIN-DZA-DZA 1986年 ソ連 監督:ゲオルギー・ダネリア 脚本:レヴァス・カブリアゼ、ゲオルギー・ダネリア 出演:スタニスラフ・リュブシン、エフゲ二―・レオーノフ、ユーリー・ヤコヴレフ、レヴァン・カヴリアゼ DVD お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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