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テーマ:映画レビュー(894)
カテゴリ:フランス映画
≪タチが喋っている!≫ ジャック・タチ監督の初長編作品。これもずうっと観たいと思っていたものです。 1947年に作られた時、モノクロバージョンと部分的カラーバージョンがあったらしいのですが、数十年後カラーバージョンが見つかり、それを復元したものです。 フランスの田舎。今日は村の祭りだ。朝から移動遊園地は来るは、カフェのテラスではダンスパーティーの準備が始まるはで、村中何だかそわそわしている。そんな中、郵便配達員のフランソワも落ち着かない様子。 タチ扮する郵便配達員が繰り広げる相変わらずのドタバタ劇です。今まで観たタチ作品のほとんどは、主人公(ムッシュ・ユロ)が台詞を言わなかったのですが、ここではタチが喋っている!まず、その事に驚きました。 村祭りで上映された、アメリカの映画で目にしたアメリカの郵便配達のスピード化に刺激を受けたフランソワが、「自分にも出来るぞ!」と自転車を飛ばす、郵便物を投げ入れる、その仕草がおかしくて、相変わらずのクスッとした笑いを楽しめました。ヤギをひいて語る老婆や、村ののどかな雰囲気にそぐわないスピード化。結局、フランソワもこんなスピード出したって馬鹿げた事、って諦め模様の雰囲気は、アメリカ社会の効率化よりものんびりとしたフランス社会の方がいいのだよ、と言っているような。 カラーの色彩が弱いのであまり美しいとは思えませんでした。でも、久しぶりにジャック・タチの笑いを楽しめました。ニヤッと笑って「やるね~」って感じでいつも観てしまいます。 JOUR DE FETE 1947年 フランス 監督:ジャック・タチ 脚本:ジャック・タチ、アンリ・マルケ、ルネ・ウェレル、 出演:ジャック・タチ、ギイ・ドゥコンブル、ポール・フランクール、メータ・ヴァレ DVD ポスター ポスター お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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