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ある日どこかで

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2008.04.07
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カテゴリ:フランス映画

≪全体を覆う倦怠感に酔いしれる≫


未開地開拓会社の技師ジュリアン・タベルニエは、その会社の社長夫人フロランスと不倫関係にあった。2人にとって邪魔者の社長を殺すために、2人は完全犯罪を計画。ジュリアンは殺人実行後証拠を残してきたことに気づき、現場へ戻ろうとエレベーターに乗り込む。しかし、週末で誰もいないだろうと思われ電源を落とされて、彼はエレベーター内に閉じ込められてしまう。フロランスと逢う約束をしているのに。その上、会社前に停めていた車を若いカップルに乗って行かれてしまい…



ジュリアンは真昼間からロープを使って会社の窓から社長室へ忍び込んだり、証拠を置き忘れたり、ちょっと間抜けと言うか、サスペンスとしてはグダグダな感じがします。観ていて思わず「ロープを忘れてる!」と突っ込みましたから。その辺りはちょっと練り不足かな、と思えますが、それ以外は、一つの失敗がどんどん事態を悪い方向へと進ませてしまう変化に富んだストーリーで、目を離せなくなります。

何と言っても、ジャンヌ・モロー扮するフロランスが、待ち合わせに現れないジュリアンをパリの街中探し回るシーンが、マイルス・デイヴィスの乾いたトランペットの音とマッチしてけだるい感じでとても良いのです。大人の女性の不安、孤独感とモノクロの映像、そして音楽。スタイリッシュな大人の映画だと思えますが、これはルイ・マル監督が25歳の時の作品なのですね。
映画の中ではなかなか出逢わないフロランスとジュリアンですが、あのラストシーンとは…又ここでおしゃれ度が増した気がします。


ASCENSEUR POUR L’ECHAFAUD / LIFT TO THE SCAFFOLD / ELEVATOR TO THE GALLOWS
1957年
フランス
監督:ルイ・マル
脚本:ロシェ・ニミエ、ルイ・マル
原作:ノエル・カレフ
出演:モーリス・ロネ、ジャンヌ・モロー、ジョルジュ・プージュリー、ジャン・ヴァール、ヨリ・ヴェルダン


DVD

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CD

 死刑台のエレベーター[完全版] / マイルス・デイヴィス





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Last updated  2011.06.20 22:09:58
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ETCマンツーマン英会話@ Re:『マイ・レフトフット』(05/09) 『マイ・レフトフット』を調べていてこち…
hoshiochi@ Re:☆君を想って海をゆく☆(03/18) はじめまして、こんばんは。私もこの映画…
Maria@ 残念ですけれど… まだまだ未読の映画レヴュー…少しずつ読め…
伊場拓也@ Re:Somewhere in time!(03/24) 同じ思いかも?考え所ですかね。
こぶたのベイブウ@ Re:Somewhere in time!(03/24) リラさんのブログ、今まで楽しく読んでい…

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