『三国志』と言えば中国の有名な歴史の中の話ですが、私は正直本を読んだことはないし、詳しくもありません。魏、呉、蜀と言う三つの国が覇権争いをし、諸葛孔明とか、劉備といった人物がいた、とか、三国志から生まれたエピソードや諺のいくつかは知っている、といった学校で習った程度の知識しかありませんでした。
その『三国志』の中の「赤壁の戦い」が映画化される、それも金城 武とトニー・レオンが出るって聞いたら観らずにはいられません。でも、映画館では観てないのです。随分前になりますがテレビで観て、つくづくこれは映画館で観るべきだったと思いました。
本を読んだ方や、『三国志』に思い入れの強い方にはあまり好まれない作品なのかもしれませんね。でも、私は十分に楽しめました。どこまでが本当のエピソードかもわかりませんが、何万、何十万と言った兵士たちを要するそれぞれの君主や、軍師たちの思惑、戦略、葛藤などが良く描かれていたと思います。
中国映画というか、中国を舞台にした映画は相変わらず人海戦術がものすごいものがあり、ハリウッド的と言われればそうなのですが、でもやはり中国人監督の感性なので、そこは一糸乱れぬ大群の芸術的な戦法が見事でした。
特にPart２では小喬や尚香などの女性たちがキーポイントになり活躍します。私としては、男たちの戦いの中に女性の強さとか、愛情とかが見られてそこが結構なツボでしたけどとっても楽しめました。
キャストが合っているかどうかは正直わかりませんが、金城 武とトニー・レオンはやっぱり素敵でした！
RED CLIFF Part1, Part2
2008年
中国、アメリカ、日本、台湾、韓国
監督：ジョン・ウー
脚本：ジョン・ウー、チャン・カン、コー・ジェン、シン・ハーユ
出演：トニー・レオン、金城 武、チャン・フォンイー、チャン・チェン、ヴィッキー・チャオ、フー・ジュン、中村獅童、リン・チーリン、ユウ・ヨン 他
レッドクリフ Part1
レッドクリフ Part2-未来への最終決戦-
