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2011.02.09
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カテゴリ:フランス映画
             
             
             赤い風船1



随分前にこの映画の事は雑誌か何かで読んだことがあって、ずっと観たいと思っていた作品でした。昨年WOWOWで放映されて、録画したものをもう何度も観ています。

パリの街。坂の上、モンマルトル辺りでしょうか。登校途中の少年パスカルが赤い風船を見つけ、手にとって学校へ向かうところから始まります。
台詞はほとんどありません。
どんな事があっても風船はパスカルの後をついて行きます。バスに一緒に乗る事を断わられた時も、先生に叱られて教室に鍵をかけられて入れられていた時も、彼の後を追い、彼をずっと待ち、まるで『メリーさんの羊』の歌詞のようです。おばあちゃん(?)が風船を外に出しても、アパルトマンの窓の外にフワフワ浮いてパスカルのそばにいるのです。
教会に行く時も、悪ガキたちから追いかけられた時もいつも一緒。だけど、そんな赤い風船が青い風船に出会った時だけは、青い風船の方に寄って行ったのがかわいいポイントでした。


             赤い風船2


ちょっと思いがけないラストでした。
でも、青い空に色とりどりの風船が舞い上がる。素晴らしい色彩と、50年以上前のCGもない時代に、ずうっとパスカルについていく風船を、そしてラストの無数の風船を一体どのようにして撮影したのか、とても興味がわいたし、素晴らしいと思いました。

キャストを見ると、少年の名前はそのままパスカル、そして苗字はラモリス。監督の息子さんかもしれません。

風船と子供って絵になります。だから、加藤登紀子や浅田美代子の歌のタイトルにもなったりしたのでしょう。
いつもスウェットスーツのようなグレーの服を着ているパスカルが、パリの街を歩き、走り、その後ろを、上を付いて行く赤い風船。子供と風船ってその光景を見ているだけで涙が出そうになるのは何故でしょう。私だけなのかしら?


             赤い風船3 


絵本の中のお話がそのまま映像化されたような作品でした。
難しい事は考えずに、映像美とかわいい少年とけなげな風船のファンタジーを楽しめばいい映画だと思います。
わずか30分程の短編ですが、心がほっこりとなります。


LA BALLON ROUGE
フランス
1956年
監督/脚本:アルベール・ラモリス
出演:パスカル・ラモリス、サビーヌ・ラモリス、ジョルジュ・セリエ  他




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Last updated  2011.02.10 21:42:47
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ETCマンツーマン英会話@ Re:『マイ・レフトフット』(05/09) 『マイ・レフトフット』を調べていてこち…
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伊場拓也@ Re:Somewhere in time!(03/24) 同じ思いかも?考え所ですかね。
こぶたのベイブウ@ Re:Somewhere in time!(03/24) リラさんのブログ、今まで楽しく読んでい…

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