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2004.07.20
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カテゴリ:カウンセリング
今日のカウンセリング講座は理論。
アルバート・エリスの「論理療法」のビデオ&先生による解説だった。

論理療法というのは、簡単に言えば、行動を通して真実と空想(自己のつくりごと)との区別を明確にしていくプロセスの治療、だとか。
いろんな物事が起きた場合、人はどうして傷つくのか。
それは、その物事自体に傷ついているのではなく、その物事に伴うマイナスの感情によって傷つく。
そのマイナスの感情というのは、自己が作り出したもの(狂った認知)によってひきおこされる。
すなわち、物事が起きた場合に傷つかずにすむためには、物事を正気で認知できるようにすることが必要である。
そのためには、正気で認知できるように行動することを積み重なること(学習)が必要となる。
これが論理療法の基盤である。

実際のアルバート・エリスが行った論理療法のビデオでは、エリスはかなり具体的にクライエントに対して指示を出している。
○○だから××する必要がある。○○とあなたは言っているが、本当の問題は××であるということだ。・・・というように。
かなりはっきりと言い切っている。
そして実際に宿題と称して、ある行動をとるように指導している。(課題を与えている)

人は理論など頭で理解したことよりも、実際に行動することのほうが、パーソナリティの変化が起こるのだという。(パーソナリティの変化=カウンセリングでは良いほうに向かうの意味)

なるほど・・・と思った。
とくに理論部分の、物事ではなく感情によって傷つくのであるから、その感情が引き起こされないようにすればよい、ということはよくわかる。
でも、実際問題として、向かい合ったクライエントに対して論理療法をすることができるのだろうか?
先生は「与える課題を見つけることができるかどうか、見つけられる人間にカウンセラー自身がなれるかどうかが重要だ」とおっしゃった。
その通りだと思う。

○○だから××する必要がある、と言い切ることができるのかどうか。
自分が正しいと思うことを相手に押しつける(?)ことができるのかどうか。
自分の中にある正しいことは、本当に正しいことなのだろうか。

私にとって論理療法というのは、とても難しいことのように感じる。
そこまで行くのは、とても遠い道のりのように感じる。






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Last updated  2004.07.20 16:21:24
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