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カテゴリ:カウンセリング
今日はカウンセリング講座だった。
対話記録の発表があり、それに関しての意見交換が主。 今日の発表者はクラス内でも優秀(?)な人。 何しろ雰囲気が良い。本人も、カウンセリング中の態度も。 クライエントが顔を見ているだけで、声を聞いているだけで、安心して、くつろぐことができる。そんな人。 それってとても素晴らしいことだと思う。 能力は学んだり経験したりでアップしていくものだけれども、本人の雰囲気というのはなかなか変わらないものだから。 持って生まれたもの、というのか。 その人の発表に対して、先生は、「何ヶ所か、相手を受け止めるのではなくて、受け入れてしまっているところがある。そこは気をつけたほうがよい。」とおっしゃった。 受け止めでなくて、受け入れている? ああ、久しぶりに聞いたこの違い。言われてみれば、なるほど、と思う。 言葉で説明するのは難しいことなのだが、受け止めるというのは、相手の気持ちをそのままに自分で感じ心に留めることだ。 だが、受け入れるというのは、相手が言うことを肯定して納得してしまう、というようなニュアンスがある。 カウンセラーとしては、相手を受け止めることが大切であり、受け入れてしまってはならないのだ。 あくまでも中立(?)な立場でなくてはならないから。 相手の言うことを、いわば「うのみ」にしてしまってはならない。 相手の話す事柄を、「その通り」と納得してしまってはならない。 相手の言うことは、相手というフィルターを通した事柄であり、相手がそう感じていることであるから。 事実であるかどうか、という確認はカウンセラーには必要ない。 カウンセラーにとって必要なことは、相手がその事柄によって心を痛めている、気持ちが動かされている、その感情を受け止めることなのだ。 言葉にするのも難しいが、実際の場面ではなお難しい。 相手の気持ちに沿うこと。 それが一番大切であり、カウンセラーにとっては、それ以外は必要ないと言ってしまってもよいほどだ。 基本。原点。 今日は、その再確認ができた講座だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004.10.05 15:16:09
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