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2004.10.05
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カテゴリ:カウンセリング
今日はカウンセリング講座だった。
対話記録の発表があり、それに関しての意見交換が主。

今日の発表者はクラス内でも優秀(?)な人。
何しろ雰囲気が良い。本人も、カウンセリング中の態度も。
クライエントが顔を見ているだけで、声を聞いているだけで、安心して、くつろぐことができる。そんな人。
それってとても素晴らしいことだと思う。
能力は学んだり経験したりでアップしていくものだけれども、本人の雰囲気というのはなかなか変わらないものだから。
持って生まれたもの、というのか。

その人の発表に対して、先生は、「何ヶ所か、相手を受け止めるのではなくて、受け入れてしまっているところがある。そこは気をつけたほうがよい。」とおっしゃった。
受け止めでなくて、受け入れている?
ああ、久しぶりに聞いたこの違い。言われてみれば、なるほど、と思う。

言葉で説明するのは難しいことなのだが、受け止めるというのは、相手の気持ちをそのままに自分で感じ心に留めることだ。
だが、受け入れるというのは、相手が言うことを肯定して納得してしまう、というようなニュアンスがある。
カウンセラーとしては、相手を受け止めることが大切であり、受け入れてしまってはならないのだ。
あくまでも中立(?)な立場でなくてはならないから。
相手の言うことを、いわば「うのみ」にしてしまってはならない。
相手の話す事柄を、「その通り」と納得してしまってはならない。
相手の言うことは、相手というフィルターを通した事柄であり、相手がそう感じていることであるから。
事実であるかどうか、という確認はカウンセラーには必要ない。
カウンセラーにとって必要なことは、相手がその事柄によって心を痛めている、気持ちが動かされている、その感情を受け止めることなのだ。

言葉にするのも難しいが、実際の場面ではなお難しい。

相手の気持ちに沿うこと。
それが一番大切であり、カウンセラーにとっては、それ以外は必要ないと言ってしまってもよいほどだ。
基本。原点。
今日は、その再確認ができた講座だった。






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Last updated  2004.10.05 15:16:09
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