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2013.04.01
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カテゴリ:夢ばなし

 

             3月30日見た夢は、リアル過ぎて違和感のある夢だった。

             何と言うのか、人物の背景というか描写と言うのか妙に細かくて、

             後になって、あれ…そういえばこんな細かい登場人物の人となりというのは、

             珍しいなあと思った。


             覚めた時にあまりに現実感があったので夢とは思えなくて、

             いつもの夢ではなく、パラレルワールドのような別な世界へ本当に行って、

             あたかも実際に経験してきたことのような、初めての感覚だったのだ。


             その人は年下だった。

             普段海外で暮らす彼が帰国して、久し振りで逢ったのだった。

             そういえばこの前は、一体こんな私のどこをそんなに気に入ってくれたのか、

             困ってしまうほどに求婚されて、必死でお茶を濁していたんだったなあ。

             奥さんとは死別して、中学生の長女、下に長男次女の3人の子どもが

             いたんだったなあと、私は夢の中で回想していたのだった。

             それで今回もやはり私は、彼から猛烈に口説かれており…。


             彼は寿司職人だったか、とにかく日本食の料理人だった。

             私のために久し振りに腕を振るうからと、張り切っていたのだった。

             本当に優しくて、良い人なんだけど。

             彼と結婚するということは、当然私は海外へ一緒に行かなければならない。

             環境の激変で心身が不安定になるのは必須なので、100%無理な話しだった。


             けれど彼は小さなことは気にしない、極めて楽観的でおおらか、かつワイルド。

             繊細な部分が、なかなか理解してもらえないのだった。

             どうやって申し出を断ったらいいのかと、私の目の前で私の苦手な寿司を

             笑顔で握る屈託のない彼に、好感を持ちながらも内心困っていた私だった。

             『私が魚嫌いだってこと、前も話してるんだけどな…』( ̄▽ ̄;)


             それなのに時たま、気を緩めると、フッと腰が砕けそうな素敵な口説き方を

             するものだから、男性としてはとてもセンスのある人なんだと思う。

             実は私がその時に思いを寄せていたのは彼ではなく、彼の上司のような

             兄貴分に当たる人だった。


             どの辺りから場面が変わったのか、彼の長女から半ば説得と言う形で話しを

             聞くことになった。

             お爺ちゃんはタイ語の手話が出来る人で、それが出来る人が求められて

             いるんだけれど、今現在は父しかいなくなってしまったんですと…。

             なのでタイへ戻らないわけには行かないと。

             人生で一度も海外へ行きたいとも思ったことがない私。

             他にもいろいろな事情を、彼女から聞いたのであろう私は、

             父親思いで、小さな弟や妹の世話で大変あろうやさしい長女が、

             こうして私を必死で説得しているのにもかかわらず、彼女のまだ細い肩を抱いて、

             涙するしかなくて。


             その後長女が父親に、そのことを報告していた。

             やはり泣かれたと…。

             そうか…と彼。


             ここら辺までは30日のうちに書き止めておいたのだけど、

             その後どうなったのかもう覚えていない。

             実際にそれに近いことがあったんじゃないの~?なんてことは、

             残念ながらありませんっ…。


             彼らの名前もあったんだろうに、忘れてしまった。

             もしもそれが本当にパラレルワールドの出来事で、次に逢えた時に、

             もう一度求婚してもらえるのだったら、思い切って申し出でを受けてみようかなあ…

             なんて思ったりしてね。

             ひょっとしたら、今までと全く違う日常が、良い刺激になることだって、

             無きにしも非ずだし、若い彼なら全力で私を守ってるかもしれない。


             ありがとう、夢の中の彼。懲りることも無くこんな私をまた口説いてくれて。

             どこかの世界に、幸せに暮らしているあなたと子どもたちと私が、

             本当に存在したら良いのにね。

             もしかしたら違う世界で、また誰かに真剣に愛してもらったのかもしれない。

             そんな風に思えたなら、それはそれでとても幸せだったりするのだな…。

 

★ George Michael - One More Try ★

 






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最終更新日  2017.08.19 18:15:45
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