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なんか、ちょっとほっとした。 響きあう脳と身体 茂木健一郎氏と武道家の甲野善紀氏の対談集です。 最近、茂木氏は対談集を多く出していますが、今回は身体の使い方を追求し続ける達人との対談で、これがなかなかに面白いですよ。 今回は、「同時並列」というキーワードを中心に対談が進んで行きます。 とにかくね、これだけが正しいなんていうことはないんだよ、と。 もっと常識を疑いなさい、と。 ワタシは甲野氏の「満足したことがない」っていうところに凄く挽かれました。 もうね、例えば「指をこう動かすと、ここの筋肉がこう動くのか」なんていう感じで、とにかく自分の身体を観察しているだけで楽しくて仕方がないということなんですよ。 これってね、ちょっとハッとさせられる話じゃないですか? 例えば、自分の仕事のやり方でパターンにはまっていることに気づいていないとか。 いつもマウスでクリックしていることを、キーボードのショートカットを使ってみたら意外と手に負担がかからなくて楽だったとか。 お皿を洗っていて、スポンジを皿にそってくるくると回すように洗うのを、真っすぐシュッシュッと動かしてみたら、水で流すときに泡切れが良かったとか。 いや、洗い方については適当に書いたんですけど。 ようするに、「これはもう出来るようになった」と思うのは欲求が足りないよ。出来るようになったと思うどころか、「もしかしてこれってこうなんじゃないの?」って際限なく出てくるのが知性の欲求であって、そんな人がやっぱり活躍しているんだよね。 なんていうことが、書いてあるような。 ワタシ自身は、達人の飽くなき欲求に文章ながら触れて、 「ワタシが焦っていることって焦っているくらいのほうがむしろいいのかな、それだけそのことに興味が強烈にある証拠なんだから。」 なんて思えて、ちょっと気が楽になりました。 この本は、ちょっと挫折しそうな人に読んでほしい1冊です。 響きあう脳と身体 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.10.19 23:28:13
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