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テーマ:今日のこと★☆(105880)
カテゴリ:朗読
「ピン・ポ~ン」
インターホンが鳴ったので 出ようとしたら 「何!!!! 」 モニターにビデオカメラのレンズが映っている。 何撮ってるの??インターホン?? 「ケーブルテレビの・・・です」 「はい、お入り下さい」 と言いながら おもわずエプロンをはずす。 何か恐ろしいことが起こりそうな予感 そっとドアを開けると 顔がカメラになった一人の女性が 私に手を差し出す。 「枕のオーダーメードのチケットです。おめでとうございました」 ビックリして思わず腰を引き 「あ・・ありがとうございます。う・嬉しいです」 とチケットを受け取りながら後ずさり。 カメラのレンズが迫ってくる。 「すみません、玄関に入れてもらって良いですか?暗いと写りが悪いので」 「は・はい」 何・・これ・・ドアップはお願い止めて!!と叫びたくても叫べない。 なんせ・・すべて撮影されている。 私の頭にはこの場面の映像を見つめている お茶の間の家族が目に浮かぶ。 しまった。口紅くらい塗り直しておけば良かった・・。 ついつい・・愛想笑いをしてしまう。 更にカメラが迫り 「どうしてこのプレゼントに応募されたんですか?」 「誰に作って差し上げますか?番組についてどう思われますか?」 いきなりの質問に、なんだかひっちゃかめっちゃかになってしまう。 「こんな撮影があるなら事前に言ってよね。 こんな事聞かれてもとっさに答えられないよ~」 もう半分泣きそう。 言葉が続かない・・ 「とってもきれいな奥様でビックリしました。」 お世辞とわかっていてもこういう言葉には敏感になる。 「そんなことありませんよ~(^^;)」 と言いながら、どんな奥様を想像してたの??とつっこみたくなる。 色んなインタビューを一通り終えて 「最後にチケット持ってこちらを見て下さい。」と言われて思わずハイチーズ。 わぁ・・アホッぽい ちょっと情けない気持ちになる。 やっとカメラが下を向き きれいな女性記者の顔がのぞいた。 「すみません、驚かしてしまって。 驚く顔が撮りたいので、事前に言わなくて申し訳ありませんでした。」 そう言う訳だったのね・・。 人間ではなくカメラに向かって喋るのは 結構きつかった。 それに、こんな風に撮られるならもっと痩せて見える服着ておけば良かった(-_-) 「少しアンケートに答えてもらえますか?」 まだあるの?? そこからが又地獄。 なぜって、あれ以来ケーブルテレビの番組 ほとんど見てないんだよね!! 色んな事を聞かれても ほとんどわからないから 年末見たテレビ番組のみの感覚でお茶を濁した。 「お歳は・・?」 歳まできくわけ~~~~?? 「・・才になったとこです。」 実はもう半年経っている(^_^;) するといきなり美人記者が 「え~~~~??!!」 「そんなお年に見えないです!!」 暫く聞いたことが無かったうれしい言葉 「見えないですか??わぁうれしいわ~」 「本当ですよ!!!30代かと思いました!!」・・・・・・・・・・・・・・・・・・ コレにはどうリアクションして良いのやら 暫く固まりそうになった。 それはないだろ・・・・・・・・・・(-_-) でも、自然と顔が崩れてしまう 私ってなんて単純・・(^_^;) 「この映像を放送して良いというサインお願いします。」 一瞬ためらったが 私がプレゼントに当たるくらいだから 見る人の数は大したことは無いだろう。 ましてや私の知り合いはほとんど見ていないのだから 気にすることは無いのである。 家族が帰ってくると この話を興奮気味に話した。 モチロン「とってもきれいな奥様」と「30代云々」を一番強調して話したのは 言うまでもない お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年02月11日 10時39分25秒
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