密着!!!豆売りの少女
身体検査、アンケートの対象となったある子に密着調査をすることに。その子はHueのJOCVの初代隊員から知っている子。1年前まで水上生活者でしたが、市の補助で土地をもらい現在は陸で暮らしています。でも、まだ水上に住んでる他の子たちが「あの子の家は船より小さい。一番貧乏」と口をそろえて言う。そして本人を含め兄弟全員学校に行っておらず、ピーナッツを売って歩いてる。どんな生活してんの?水上生活者が陸に上がってどんな家に住んでんの?と色々と知りたいことがあったので、「明日、家行っていい?」と聞き、調査決定。翌日、待ち合わせ場所に時間どおりに着た彼女。さすが日本人をよく分かってます(笑)家に行ってみると…船にいる子が言う意味がわかりました。船よりは多少広いですが、あれじゃ、陸に上がって生活したくないわ。という家…ではなく、正確には小屋?!両隣のコンクリ製の家の壁の間にトタンで屋根と出入り口が作られた状態。屋根のトタンは小さな穴がいくつもあり、雨期は家の中まで雨が降っていそう。川が近く、土地が低いため昨年の洪水で屋根まで水に浸かったらしい。床は土。水道はたぶん隣の家から拝借してるんじゃ?家は幅2m強、奥行き5mあるかないか。そこに8人が住んでます。無理に陸に上がる必要なかったんじゃ…と言いたくなるような住環境。行政が何を考えてるのかかなり心配になりました。フエ市内で見た(陸の)家の中で最下層の家かもしれません。台所は薪で料理をするため、煙が家(小屋?)中にこもり、目がイタイ。ちなみに、台所の隣はトイレです。。。木のベッドが2つあり、どう考えても4人が限界のところに8人が寝てる。船より状況が良くなった点は一体なんだ?という感じです。家族の人と話しをし、彼女の母親には煙草を勧められ(苦笑)お昼をごちそうになることに。米・青菜のスープ・ビーフンの麺だけを炒めた物・魚というメニュー。これが普段の食事らしいですが、1日1回だけらしいです。そりゃ、栄養足りんわ!!!そのあと川へ洗濯に。その川では、食器が洗われ、洗濯され、用が足され。。。聞いてはいたけれど、実際に見たのは初めて。そして、彼女は妹(4歳)を自転車の後ろに乗せてピーナッツ売りへ。もと住んでた場所のご近所さん(船)からピーナッツを仕入れ、市内をぐるぐる。途中、友達(豆売り)に会い2時間近く遊び。そしてまた自転車で市内をぐるぐる。夜7時、「今日は疲れたから帰る」ということで解散。彼女の家族は母は菓子売り、弟もピーナッツ売りをしてますが、3人合わせて30,000vnd(210円)が1日の売上げです。で、1日彼女と妹を追っかけた結果、お菓子代10,000vndえーっと…、10,000vndあれば日本でいう定食食べれます。おなかいっぱいに。ちなみにこの日はネットカフェにも行ったので、もっとお金使ってます。何が問題なのか、分かってきた調査でした。アンケート調査の限界も感じたよい機会でした。やっぱり、1日一緒にいて初めてわかることもたくさんあるんだと。余談ですが、隊員内では「ピーナッツは自分で下準備をしてる」と思ってたのが、仕入れとわかり、かなりびっくり!!!ちなみにピーナッツ1袋売って、利益は1000~1500vnd(7円~10円)。いろいろと考えさせられる調査でした。