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2024.10.05
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トルーマン・カポーティ(龍口直太郎訳)『ティファニーで朝食を』
~新潮文庫、198840刷改版~

(Truman Capote, Breakfast at Tiffany’s, 1958)

 中編の表題作に加え、3つの短編集が収録された作品集です。

 ゴシップ記事でみた女性の写真から、「私」がホリー・ゴライトリーのいた日々を回想する
「ティファニーで朝食を」。非常識な時間に「私」の部屋を訪れ、週に一度は刑務所を訪問し、また多くの人々を家に招いては騒いだりするホリーですが、鳥かごと猫が特に印象的な物語でした。
 山里からおりてきて、店でも評判になっていたオティリーが、ある男性との出会いをきっかけにかわっていく
「わが家は花ざかり」。いま、「かわっていく」と書きましたが、もしかしたら元に戻っていく、というほうがあっているのかもしれません。夫の祖母の仕打ちとそれへの対応、ラストの決断などが印象的です。
 刑務所で一目置かれるシェファーさんが、新しく刑務所に入ることになった、ギターを持つ青年との出会いを描く
「ダイヤのギター」。シェファーさんのつくる人形への青年の反応や、青年の提案に心揺れるシェファーさんなど、好みの物語でした。
 年の離れた遠い親戚の「おばちゃん」との日々を回想する
「クリスマスの思い出」は、貧しいながらも2人で楽しく過ごす日々を描きます。

 表題作があまりにも有名ですが、私にはほかの3編の物語のほうが読みやすかったです。
 鳥かごや檻などの自由を奪うものと、自由な生き方の対比が、所収作品に通じているように感じながら読みました。

(2024.03.29再読)

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Last updated  2024.10.05 23:44:54
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