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2020.05.26
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カテゴリ:GSX-R1000・電装系
 在宅のいいところは、勤務終了直後に自分のことが始められるところ。
 ということで、夕食前にムスカってみました。
 ヘッドライトにかかっている電圧を知ってしまったら、なんか低いことが分かってしまいました。明るいことが金科玉条の決まりみたいな世の中。
 高効率バルブ、バッ直、HID、LEDとどんどん強烈なビームが正義みたいな風潮です。そんな中で、暗いのはいいにして、劣化しているかも、ってのがなんとも男の恥的レッテル。なんとか直らんかなー、って思ってた中で見つけたかもしれない、抵抗源。接点復活剤で改善できそう、ってわかって、昨日はわくわくして就寝。
 就寝したんですが、在宅過ぎて疲労皆無。眠れない。眠れないとついつい考え事をしてしまいます。
 そうすると、気づかないふりをしてやり過ごせばいいことまで考えてしまいます。
(抵抗100万Ωオーバーはいくらなんでもおかしい・・・。)
 光らせてなんぼの電装系に、そんな抵抗、異常です。昨日は書かなかったかもしれませんが、ローかハイがこの抵抗値。どっちか片方はさらに抵抗が大きそうで、レンジ外でした。
 ・・・。
 接点はどちらも目視上はきれい。どう考えても、ただのメカ的な接点不良の気がします。接点復活剤が効いたんじゃなくて、分解、組み直しの影響かもしれません。
 ということで、今日も在宅が終わってから少々スイッチ回りを調べることに。もう一度ハンドルスイッチ部を分解します。受け側の導通は昨日確認しました。3線とも0.4Ωで問題なさそう。
 じゃあ、突側のプレート単体の導通が悪い?一体物なので、そんなことは考えにくいですが、単体の抵抗を測ってみました。
 0.5Ω。問題なさそう。
 電極単体同士では問題なさそうなので、やっぱり考えられるのはメカ的な接触不良。突側プレートを慎重にばらしてみました。
 裏にスプリングが入っていてストロークします。慎重にばらしたつもりが、プレートは薄いのでわずかに曲がってしまいました。
 もう一度癖を直して、組付けました。
 スイッチアッシー状態にして、ロー?ハイ?どっちかの抵抗値を測定。
 おー、5Ω!ライトの間にある抵抗としては大きいけど、100万から比べたらだいぶ改善されました。
 もう片方に切り替えて抵抗を測ると10Ωくらい。
 昨日はどちらか片方は通電せず、通電する方もバカ高い抵抗値でしたが、分解して組みなおしたら、両方導通して、現実的な範囲に入ってきました。
 ただのメカ不調。じゃあ、今のGSXも車検からかえってきて、分解したらよくなるかもしれないけど、不具合になるかもしれないってこと?微妙です。まあ、それでも分解はすると思います。ここ数回、ツーリングで土砂降りの中を相当走っているので、ハイロースイッチの隙間から雨がたくさん入ってるとは想像できます。
 ここでまたもうひとつの経験則から、ある思いが。
 あたかもスイッチ部の接触の悪さが原因のように決めつけていますが、正直、劣化はそうそうないはず。まして4Vも電圧降下する劣化、不具合ってなに?
 ここは一度冷静になって、ヘッドライトにいったい何ボルトの電圧がかかるのか、相場観からでいいので計算してみたほうが良さそうに思えてきました。
 2灯のハロゲンバルブ(抵抗値R)に配線、スイッチ等の込々の接触抵抗R1があるとすると、こんな簡略図?

 R1が存在しなければ、いったい計算上何ボルト、ヘッドライト(今回はロービーム)にかかるものなのか。
 逆に、今Eが8Vだとして、R1はどの程度なのか。R1が線材レベルより明らかに抵抗値が多ければ、なにか整備したほうがいいですが、それほどでもなければ、頑張るだけムダということです。
 わからないのはヘッドライトのハロゲンバルブの抵抗値。
 いや、12V55Wとすれば、2.6Ωって計算から出ますが、光って発熱しているときのフィラメントの抵抗が2.6Ωなんでしょうか。実際は光ってるときの電圧を問題にしているので、光っているときの抵抗値が知りたいです。
 ということで、実際に光らせて抵抗を測ってみることに。幸い余っているバルブがあります。悲しいことに真っ青。カスタムバルブの類なので、高効率バルブかも。まあ、相場がわかればいいので、知見取り。実験してみます。
 クイックに余っている太めの配線を括りつけました。はんだレス。硬めの芯線なので押し付けて終わり。危ないです。
 まずは通電していない、冷えた状態。0.5Ω。やっぱり冷えてると低そうです。
 線材、なんでも0.4Ωとかその辺のオーダーの気がしてきました。
 で、この前買った軽自動車用バッテリーに直接つないで、バルス!
 ・・・。思ったより眩しくない?てっきり隣の部屋から下の子が気づいてくるかと思いましたが、華麗にスルー。暗いのか・・・。
 この状態で抵抗を測ろうとしたら変。テスタを触れさせると、液晶の表示が消えます。レンジ外表示でもなく、消えます。測れません。
 試行錯誤して、プラスマイナス逆にしたらなんか表示が来ました。
 来たけど、-182Ω・・・。プラスマイナスはいいにして、100Ω超えるのはおかしそう。上手く測れてません。
 ネットで調べると抵抗を測るときはデバイス側の電源は切っておくのが鉄則みたいです。じゃないと正しい値も測れないし、テスタを壊すこともあるそうです。
 困った・・・。
 それでも知りたい、抵抗値を!
 なので、もっと鬼畜のテスタをかまして、電流を測ってみることにしました。このテスタは10Aまで測ることができます。さすがに120Wのバルブではないので、そこまではいかないと思います。
 それでも大電流の中にテスタを入れるのはドキドキ。なぜって、1回、同じテスタをVTRの時に似たようなことをして壊しているから。
 恐る恐るテスタをつないでみると、光った!
 お?ちゃんと電流も測れてます。4.6A。
 怖いのでここで終了。この時のバッテリーの電圧が12.37Vでした。
 抵抗値は・・・、電圧÷電流なので、おー、2.7Ωです。
 消費電力は電圧×電流なので、57W。おー、これもH4バルブのロービームの定格55Wに近いです。
 ふぅ。夕食前の実験終了。これで、理論上のヘッドライトにかかる電圧を計算してみます。ハロゲンバルブ、時代遅れですがとってもアナログ。中学の実験みたい。ちょっと面白かったです。

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最終更新日  2020.05.26 23:15:27
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