嫌いなもの
あの人に苦痛を味わせるくらいなら、死んでしまいたかった金曜の夜にある、少女漫画を原作としたドラマあのドラマがとても嫌い財閥の坊ちゃんと庶民の少女まるで私達みたいって思ってしまって。この坊ちゃんは、少女と一緒に居たいがために破天荒な事を次々と起こしていく。周りの迷惑なんてそっちのけ。自分の責任である事に苦悩する少年。少女は混乱する。ごめんなさい、ごめんなさい。私たちの、いや、私の所為でコンナニメイワクヲカケテシマウナンテ漫画と現実は違う漫画では許される事も、現実では有り得ない事だ我武者羅に振り払うさらに食い込んで、締め上げる苦しくて苦しくて逃げたい、私はそう思ってしまったそれでなくても皹が入っていたのに。それは更に大きなものになり、ついに端にまで達した真っ二つになった一つが二つになった完全なる分離私は二人に成った壊れたものは元には戻せないもう駄目なんだろうって思った張り詰めていた糸が切れて、地に落ちる私の小指に付いていた糸、一体何処へ行ってしまったんだろう