|
カテゴリ:映画
昨日観に行ってきました、紀里谷和明監督作品の『GOEMON』。
………ものすっごくゲームっぽかった。あんまり良くないイミで(汗)。 あ~でもアタシにゲームと比較して語る資格はないな…コントローラーに縁が無くなってからもう随分とたつし。 ただ、ゲームはまず自分の手でキャラクターを動かしながら楽しむって醍醐味が大前提としてあるので、たとえ物語の出来がイマイチだったり設定がハチャメチャだったりしても、その動かす部分が面白い…ってところはあると思うんですよね。 なのにその前提のない実写映画で、生身の人間が演技しているとわかる部分と、明らかに演じている人間をCG化してアクションさせている部分との映像にあまりにもギャップが有り過ぎたので、元々あり得ないアクション満載の時代ものファンタジー映画だとわかりきって観ている(<むしろその有り得なさ加減を楽しもうとしている)ハズなのに、度が過ぎると人外にしか見えなくてウソ臭さ全開、返って興醒めしちゃうもんなんだな…と思いましたです。 大体あんなに超人的な身体能力があるなら、簡単に大沢才蔵を助けられたんじゃないんですかね?江口五右衛門(爆)。 あと音楽がベタ過ぎ、でもってSWとかLotRとかグラディエーターとか他の大作洋画を彷彿とさせるようなシーンが多過ぎてその点でも興醒め…。 この監督の登場人物の動きの有り得なさ加減と言ったら前作の『CASSHERN』もそうでしたが、元々特撮的なTVアニメをベースにした人造人間たちの近未来映画だったせいか、そこまで気にはならなかったんですよね…。 内容的にはかなりエヴァっぽくてオイオイってカンジでしたが(爆)、個人的には宮迫のキャラ&演技はお気に入りでした。 で、今回もまたこの監督なりに現代社会に対するメッセージを作品に込めたつもりなんだろうなとは思ったんですが、残念ながら何の痛みも深みも感じなかったと言うか、特に後半部、一見奇抜な仕掛けであっと言わせたかったんでしょうけど、自分には青クサい言動や突飛(≒短絡的)な行動が鼻についただけで、物語の展開的にも登場人物の心理描写的にもほとんど納得(感情移入)出来ませんでした。てか、私には全く波長が合いませんでした(苦)。 時代劇的なキテレツ(≒ファンタジー)映画として見たら、『魔界転生』や『里見八犬伝』(<古っ)の方がずっと面白い…てか、鑑賞中ずっとこの映画の信長は男気溢れる悲劇のヒーローなんだと一生懸命思い込もうとしたんですが(<橋之助さんだったし…)、天正伊賀の乱の史実が頭から離れなくて私にはどーしてもムリでした(苦)。←虚実はともかく、服部半蔵や霧隠才蔵はもちろん、石川五右衛門も元ネタには伊賀者設定がありますよね…。 あ、でも玉山鉄二のマッドっぷりはちょっと良かったかも。出番、ものスゴく少なかったけど(爆)。 キャラ的にはよくある無慈悲なチンピラでしたが、最近、玉山鉄二のくーるびゅーちーっぷりはちょっとお気に入りです。 スーツにメガネにオールバックでビシッと決めた『ハゲタカ』、楽しみにしてます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[映画] カテゴリの最新記事
|
|