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カテゴリ:星見
スターパーティ in 白木峰に行ってきました。 白木峰に上ってくる道すがら、ところどころに薄い雲があるものの、西の空にはきれいな細い月が静かに浮かんでる。 いい夜になりそうだ。これだけで、もう気分が高まってくる。 会場に到着すると、いつもにも増して、人と車が多い!さすがに夏の大観望会という感じ。 テーブルとイスを出して、受付をはじめて、空を見上げると、夏の天の川。 南の空のさそり座には、らんらんと輝く木星。 ティーポットの形をいつもとちょっとだけ違う印象にしている土星。 これだけで、観望会としてはすでに大成功だなぁ、と思いつつ、受付しながら、途中で買ってきたのり弁をほおばる。ああ。シアワセ。満天の星空の下でたべるお弁当は、家で食べるお弁当とは一味違うんだよなぁ。 ・・・ただ手元が暗いので、どこまでがノリでどっからおかかだ?あ、今のたくあんだったー、などと一人驚きながら、食べました。 今回も福岡や佐賀からもたくさんの方が遊びに来てくれていて、地元の長崎からもはじめてという方がたくさんおられました。いい夜になるといいですね、楽しんでいってください、などと会話を楽しみます。 今回はなつかしい顔が何人も来てくれていて、まだスタパーをはじめてなかった頃、白木峰に三々五々集まっていた頃を思い出す。 とってもなつかしいな。あの楽しい夜がなかったら、スタパーを始めてなかったかもしれない。 あの頃は毎週のように集まって、ワイワイやってたからな。みんなに巡り合って、出会えた幸運に感謝ですな。 そんなことを思いながら、機材も出さずに、イスに座って、夜空をボーッと見上げていました。ま、これもスタパーの楽しみ方だな。 Kさんの子供たちが受付に遊びに来る。 まだ赤ちゃんだったときから知ってるからね。 すっかり友達気分だわ。 この子たちはどんな大人になるんだろう? きみたちも、いい友人と巡り合えるといいね。 さて、ちょっと見せてもらうことにするか。 フラフラと望遠鏡の森をさまよう。 さすがに今日はシーイングがいい。 どの望遠鏡を覗かせてもらっても、カッシーニがクルリと回った土星とか、大赤斑が見える木星が見えている。よかったよかった。 これがアルビレオです!こっちはコートハンガー。 夏の定番の案内もそこかしこで聞こえる。観望会慣れした方たちがずいぶん増えたみたいだ。 40cmクラスのドブソニアンで観る星雲・星団も圧巻だけど、小さめの望遠鏡でみる惑星や二重星、星の並びも、夜空の大切な楽しみだものね。はじめて自分の望遠鏡を手に入れて見たときの感動をいつまでも忘れたくないものね。 お。いちばん南の端には、Uさんの長物がでてるじゃないですか!これは自作の望遠鏡で、15cmF12(1,800mm)という代物(白物か?)。 ちょうど土星を向いているので、覗かせてもらう。 おー!圧巻ですな。コントラストがすごくいい。 大口径でみるドーンとした惑星ももちろんすばらしいのだけれど、なんというか、しっとりした像が心に静かにしみいってくる感じかなぁ。ちょうど芭蕉の俳句みたいな感じね。 これはもっと観せてもらいたい、っつーことで、クルマに戻って、惑星用のアイピースを持ってくる。ぜひこれを使ってみましょう。 SMC。おー。これはベールが取れたみたいに、グッとコントラストが上がるね。輪とか本体ののグラデーションがよく見える。 TMB。こっちだとさらに抜けた感じか、本体のグラデーションが乱れているところも見える。 Hi-Or。こっちは少し乾いた感じ。こういう感じも好きなんだよなぁ、とUさん。 ふむふむ。Uさんと二人で、アイピースのそれぞれの良さを堪能しながら、とっかえひっかえ覗き込む。 だんだんと目も歳とってきたからなぁ。楽しめるうちに楽しんでおかないと、しみじみ話す。 そういや、さっき、YSさんがこの望遠鏡の見え方をすごく気に入ってたな。ちょっと呼んでこよう。 テクテクテク。 「YSさん、アイピース変えたよ。もう一回みてみない?」 「え?見る見る」 「どう?」 「おー!これは!」とYSさん。 でしょうでしょう。せっかくだから、これ見ていってくれないとね。この望遠鏡とこのアイピースの組み合わせはここでしか見られないもの。こんなことやってたってあとから知る人たちはきっとくやしがるだろうけど。。。笑。 さて、ひとしきり堪能させてもらったところで、小腹が空いてきたので、Oさんのところへ。 「なんかなーい?」 「そうめんとごはんがあるよ」 やったー!さすがOさん。いつも助かります。アテにしすぎ?爆。 「いただきまーす」 こんな山の上で、キーーンと冷えたそうめん食べられるなんて、すげーしあわせ。 しょうがも効いてるし。 Kさん家族がそろそろ帰りますとあいさつに来てくれた。 なに?いい惑星が撮れたから探してた?しまった。見せてもらわんばやった。 いちばん南に居たからねぇ。ごめんごめん。アップしてくれるの、楽しみにしてます。 お。Oさんがなんか焼いてくれてる。お肉かな? きっととっておいてくれたのね。ありがと。 「焼けたよ」 「いただきます」 パクッ。 お。淡泊な味だな。ちょっと岩塩振ろうっと。うん。これ、うまいわ。 こっちは? お。歯ごたえがあるね。おいしい。こっちは岩塩とコショウ足すか。 鹿とイノシシか。どっちもおいしかった。 あら、まだ焼いてる。今度は手羽先か。 手羽先を炭火で焼くと表面がパリパリしてておいしいんだよなぁ。 塩味がちょうどよい。おいしかったー、ごちそうさま。 ちとのど乾いたわー。 「Oさん、コーヒーある?」 「左のクーラーに入っとるよ」 「うん。もらうわ。うめー!」 水だしコーヒーまでいただきました。いつもありがとうございます。 横では小2の女の子に望遠鏡教室やってる。 「これは?エイチカイ」 「・・・入った。これ?」 「そうそう。これだよ。すごいねぇ」 「小2の子にエイチカイ?」周りから声が上がる。 いいんですよ。カシオペアの星の並びから辿れるから。 自分一人で観るときに、入れやすいものを教えておくのは、まったくもって間違ってません。 散開星団は空の明るいところでもそれなりに見えるし、北極星に近いから、長い期間みることができる対象だし。 さすがYさんだな。安心して聞いていられる。 Yさんは、子供相手でも初心者相手でも、ちゃんと一人の星見人として向き合ってくれるんだよな。 説明を聞いた人たちの多くはすぐに忘れてしまうのかもしれないけれど、しっかり種をまいている。 種を蒔かないと芽はでないものね。スタパーがそんな機会になってくれるととてもうれしい。 女の子はとっても満足して帰っていった。また遊びに来てくれるといいなぁ。 「んじゃ、ひさびさに入れてみるか。」とNさん。 「・・・7293」 「おーひさしぶりやね。大池以来じゃね?」 イスから立ち上がって、望遠鏡のそばに並ぶ。 ちょうどひとみ径と見え方の解説をしていたので、少し長焦点のEPとネビュラフィルタを使ってもらって、自分の機材で実際に比較して試してもらう。 「なるほどねー。そういうことか」 いろんな機材を試してもらって、自分に合うものをみつけるようなマニアックな楽しみ方も、スタパーの楽しみ方の一つだよね。 そんなこんなであっという間に3時過ぎ。あと一時間ぐらい居れば薄明で夜明けだけど、明日は次男が合宿に旅立つので、やっぱり見送らねばならぬ。少し早めに帰路につく。 帰りのあいさつをしてまわってると、これ持ってけ、と手作りのフィナンシェをもらう。お、さんきゅ。いつも、しっかり手間暇かけて作ってきてくれる、これは食べさせてもらわないとね。Cちゃん、いつもありがと!
たくさんの人たちの、さりげないけど、ほんわかあったかい気持ちでスタパーは続いてるんだなぁ。 やっぱりスタパーは楽しいな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.08.05 12:35:23
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