おすすめ本『食べ物から広がる耐性菌』
出版社:三五館 1,500円 (税込:1,575円)「抗生物質」というと、医療現場で免疫力の落ちている患者さんや小さな子供たちに使われ、命を守る必要なものです。でも最近、その抗生物質が効かなくなってきているそうです。若くて健康な人には今は関係ないことと思われがちですが、いずれ歳をとって何かの時に抗生物質が効かなくなったら、命取りかもしれません。最近、こどもの“とびひ”が治りにくくなってきたともよく聞きます。原因は耐性菌が増えてきているということ。抗生物質が医療現場だけでなく、農作物や家畜など知らないところで食の生産に乱用されているからです。よくお肉の売場やパックなどに「抗生物質は不使用」などと書かれていますが、そのことです。人類と菌類とは、昔から共生共存してきていますが、そのバランスが崩れたら、人類なんてすぐ滅びちゃうんじゃないかと私は思っています。ちょっと硬い本ですが・・・たくさんの方に、ぜひ読んで欲しい本です。