カテゴリ:社会の一こま
「花魁(おいらん)」と言えば昔の遊女のなかでもとりわけ上位の春を売る女のことを言った。
封建時代の男が女を金で買って遊んだ時の名残の存在でもある。 かつて「吉原炎上」という映画で、「おいらん」の生き様がクローズアップされ、名取裕子、西川峰子、藤真利子らの女優が裸で体当たりの演技に興奮したことを思い出す。 「おいらん」はあまり大きい声で言うのに気が引ける存在だったはず。 だって言い換えれば「身売りされた女が売春させられた」歴史でもあるのだ。 でも、この「おいらん」を現代に明るく蘇らせ、それをまち起しに路用している所もある。 新潟県燕市「分水おいらん道中」がそれ。 詳しいことを知りたい方はここへクリックして確かめてみてください。 燕市のホームページを参照すると例年100名を超える応募があり、5名のおいらんが応募の女性の中から選ばれます。 当日の「おいらん道中」には信濃太夫、桜太夫、分水太夫の3人が登場し、ほかに染井吉野太夫は観光客との写真撮影に応じ、夜桜太夫は前夜祭に登場 高さ15センチの高下駄を履き、行列の途中数回にわたり、独特のそと八文字の歩き方を披露します。 衣装・かつら等合わせ30kgにもおよぶ重量のものを身につけるため、美貌だけでなく忍耐強さや足腰の強さ等体力面も要求されますと紹介されている。 今年で66回とあるから、このイベントの歴史はかなり古い。 とくに近年この行事が有名になり、全国から評判を聞きつけて集まってくるという。 それがよく分かるのは毎年写真コンテストがあり、入賞者の方で県外の人が大勢おられることからも想像出来る。 さて、そのイベントに私も妻と一緒に今年初めて参加してみた。 買ったばかりの一眼レフのデジカメでどうしてもその光景を写してみたかったのである。 新潟駅からJRの臨時電車で約1時間かけて「分水駅」へ。 昼の12時半から大河津分水路堤防に植えられた染井吉野の桜が満開の中、おいらん道中がスタート。 三太夫はじめ総勢70名の付き人を従えて、絢爛豪華な夢道中は満員の観衆の前を行進。 テレビ局のカメラマンや外人さんも数多く見受けられた。 当日はこれを目当てのバスツアーでの観客も見られる。 年に1度のこのお祭り。でもあまり観衆が大勢詰めかけ、一時は押されてもみ合う場面もあり、かつて明石市の花火大会で大きな事故があったことが頭をよぎり危険を感じたシーンもあったくらいである。 この辺は、主催者側で要検討であろう。 3人のおいらんに扮した美女のうち一人が途中で具合が悪くなり、道中が一時中断するアクシデントもあった。 きっと重い衣装と緊張で体調を崩したのではなかろうか。 約80枚ほど写真を撮ったが、場所に制約があり、道中の行進に地元の消防団の方々がロープを張って警備するため、満足のいくシーンはなかなか撮れなかった。 でも行って来た証に少し画像をアップしてみます。 まず駅の前で私が1枚 おいらん道中の模様 最後に妻がおいらんのひとりと一緒に記念撮影。 やっぱり妻の方が美人?(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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