カテゴリ:社会の一こま
今度、企業年金連合会が管理する年金に1544億円の未払いがあったということが明らかになった。
実は私も、国の厚生年金のほかに二つの企業年金がもらえる資格がある。 一つ目の企業年金は60歳から支給されていた。 国から出る年金は、61歳からもらえる資格が生じたのであるが、まだ働いており年収が決められた額よりおおいという理由で停止となっていた。 今年3月に退職したのをきっかけに支給停止が解除され、5月には65歳ということもあり、全ての権利が復活した。 社会保険庁にも何度となく足を運び、分からないこと、不審に思うことの説明を求めてきた。 そこで最後までよく理解出来なかったのが企業年金。 これは国で管理していないので社会保険庁は分からないと何度も言われた。 食い下がって出してもらった資料は、「もし企業年金に入っていなければ国から出る年金額」。 これは「本当は公には出せないのですが」といながら、コンピュータはじき出された資料をもらったりした。 そしていろいろアドバイスをいただいた。この辺は、最近世間のさらし者になっている社会保険庁とは違う一面があったように思う。 ここで問題は、やっぱり企業年金の請求手続きも自分でしないといけないということである。 そこで二つ目の企業年金の請求手続きをとることにした。 いままで勤めていた会社の担当から依頼してもらい請求手続きの書類を送ってもらった。 たまたま私より2年前に退職し、パートで引き続き働いているおばさんがいた。 彼女に聞いたら企業年金のことをよく知らなかった。 そこで私と一緒に請求書類を送ってもらい、一緒に調べながら手続き完了した。 ついこの前、正式に支払い明細の通知だ届いた。 なんと彼女は2年も遡りの未支給金50万円台が一括支給される通知がきたと大喜び。 私は大いに感謝されたことはいうまでもない。 でも考えてみたらおかしい。 こちらから請求しなければ支払を開始しないという現行のシステム。 月々天引きされて納めていた自分のお金である。 黙っていても生年月日が把握されていれば「あなたは○○から支給になりますから、所定の手続きを済ませてください」と言って来てもおかしくないはずだ。 こういう民間の企業年金基金の団体も,社会保険庁の天下り先になっているという。 だから、お上の仕事をしてやっているという役人根性がしみついており、請求なければ知らん顔の体質なのかもしれない。 私たちももう少し、自分で勉強する必要がある。 もし自分が企業年金に加入していたのなら、全部、国(おかみ)任せでは、これは解決しない。 ちょっと口の悪い舛添要一厚生労働相が 企業年金連合会が管理する年金の未払いがあった問題に対する厚労省の監督責任について「責任がないとは言えない」としながらも、「企業年金は勝手に企業がやるもの。そこまでお上にやれって言うのか」と怒ったのもわからないわけでない。 さらに、 企業年金の未支給は「民の自己責任」との考えをまくし立てた。 企業年金への「官の責任」に関して「そこまでお上におんぶにだっこで小さな政府なんて言うなってことだ。 (監督を強めるなら)役人を雇うことになり、みなさんの税が増える」とも語った。 さいわい私はすべての年金が10月から正式に口座に振り込まれることを確認出来、1年がかりで調べて来た自分の年金問題に決着をみることができた。 もうどう騒いでも、これ以上増える可能性がないことも理解した。 皆さんも自分の年金は人任せでなく、自分できちんと調べて決着つけることをお勧めします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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