カテゴリ:ことわざから
久しく聞かなかった言葉が最近飛び出した。
福田総理が小沢民主党代表と首脳会談を行ったあとの記者団に語った言葉だ。 「双方の阿吽の呼吸というものでしょうか」とこの会談への主導権がどちらともいえないことをにおわせた。 その後の民主党のドタバタでその仕掛人の存在や、我々が分らない裏でいろいろ動いている人達がいることも露呈した。 世のなか、私達が気がついたときには取り返しのつかない事態になっているということも考えられる。 それだけに私達はさらにしっかり世の中の動きを凝視する必要があろう。 そもそも「阿吽の呼吸」とは、何か共同で仕事をするときに、互いの息がぴったり合うこと、その微妙な気持ちや調子のことをいう。 大きなお寺の山門の両脇にある仁王像や、神社の境内にある一対の狛犬も、片方が口を開けて「あ~」、もう片方が「う~ん」と口を閉じて声を発しているのだそうだ。 阿吽のもとの意味は、吐く息と吸う息。 インドの古典語であるサンスクリットの字音の最初の「阿」と最後の「吽」を合わせたものせ、物事の始まりと終わりを象徴しているのだという。 だから、福田総理のおっしゃった「阿吽の呼吸というものだ」と説明されても、煙に巻かれたような感じで、さっぱり真相がつかめない。 夫婦何十年も一緒で同じ屋根の下で生活していれば、はっきり言葉に出さなくとも、今夜当たり・・ これこそ「阿吽の呼吸で・・」という表現がピッタリだと思うのだが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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