カテゴリ:社会の一こま
すでにニュースやいろいろなブログで語られていたので、私はこれまで敢えて触れてこなかったこの問題、まだまだ沈静化する気配がないようなのでちょっと遅まきながら首を突っ込んでみます。
とうとう今度は、重大事件の被害者や遺族でつくる「全国犯罪被害者の会」(あすの会)が、昨日記者会見し、死刑執行にからんで鳩山法相を「死に神」と表現した朝日新聞の18日夕刊1面のコラム「素粒子」に対し、『我々に対する侮辱でもある』と抗議したとのことである。 ニュースでは、代表幹事の岡村勲弁護士は会見で、「私たち犯罪被害者・遺族は、死刑囚の死刑執行が一日も早いことを願っている。発言は、鳩山法相に対する批判であるが、そのまま犯罪被害者遺族にもあてられたものだ」と述べ、25日付で朝日新聞社に抗議文と質問事項を送ったことも明らかにした。 〈朝日新聞社広報部のコメント〉 全国犯罪被害者の会からいただいた「抗議および質問」を真摯(しんし)に受け止め、速やかにお答えいたします。 天下の朝日新聞がたとえコラムとはいえ、ここまではっきり「死神」という文字を使って批判したことはいささか理解に苦しむ。 はたしてこの抗議と質問状に対し、どういう回答をすのだろうか興味津々である。 現行の日本の死刑制度については、このブログでも最近二度に渡ってかいている。 その都度、いろいろな方から死刑制度存廃に対するご意見を頂戴している。 みな人それぞれのお考えであり、ご意見であるのだから、私からはそれに対して口を挟む立場でないと思っている。 あるブログでこんな内容の書き込みを見つけた。 そのまま勝手に借用するわけにいかないので、私なりの理解で要約し直しました。 最近は治安が悪化しているとはいえ、まだ世界的に見れば日本の治安は良い方である。 理由の一つは厳しい刑法の「死刑」があるからではないか。 人を殺しても自分は死刑にならないという国ならば、人を殺す人間はもっと増えるのではなかろうか。 日本の死刑制度廃止を主張人々は、この治安の良さを壊したいのだろうか。 もし死刑制度廃止のあとにどんどん殺人事件が発生したら責任を負う覚悟でもあるのかな? うーん、なるほどね~。かなり今の死刑制度を評価しているご意見ですね。 廃止論の中には、なぜ殺人が起こるのかの根本的な原因考える必要がある。死刑にしても殺された人が戻る訳でもなく、被害家族にも何も残らないのではないか。はたして人が裁判で人命を奪う権利があるのか等々。 両方の言い分にはかなりの隔たりがあり、ひとつの考えにまとまることは難しいようです。 ただ、今回の鳩山法相が、法律にもとずいて死刑執行のサインをしたことは、まったく法に違反していることではないので、それを「死神」という悪もの呼ばわりして避難したコラムは、ちょっと的違いの感がしないでもない。 それよりも、常日頃から何かと問題ではないかという主張が目立つ朝日新聞の体質に、さらに懐疑の念が強まったことを、果たして当事者がどこまで自覚しているのかどうかが問題だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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