オニャンキーの世界

私達は初めて日本語のひらがな（あるいはカタカナ）を覚えるときどんな方法で教わっただろうか。
「あいうえお
　かきくけこ
　さしすせそ
　・・・・・
　わ　　　を
　　　　　ん」だろうか。
もっと昔は「いろはにほへと・・・・・」があるかもしれない。

今日はその「いろは歌」について学んでみたい。
この「いろは歌」は一字の重複もなく四十七の仮名文字をすべて使い、意味のある歌になっている。
昔の人はよく考えたものだとつくづく感心する。

歌の内容は「色は匂へど散りぬるを　我が世誰（たれ）ぞ常ならむ　有為（うゐ）の奥山今日（けふ）越えて　浅き夢見じ酔（え）ひもせず」であるとされている。
この意味は涅槃教にある「諸行無常　是生滅法　消滅滅已　寂滅為楽」の意を詠んだもので、「この世に華やかで歓楽な生活があっても、それはやがて散り滅ぶものだ。この無常なはかなさを乗り越え脱するには、浅はかな人生の栄華を夢見たり、これに酔ってはならない」と教えている。

一方、この歌は単なる仏教教理の和訳でなく、個人的な怨念の歌だとする説（藤原央憲『いろは歌の謎』）もあり、興味のある方は一読されては如何でしょうか。

確かにこの世は花が満開で一番綺麗で華やかな時期ばかりではない。
いずれ花も散り、そして最後はこの世を去ることになる。
私達もこの人生を如何に有意義に過ごして一生を終えるかが問題である。
誰も明日の命は分らない。何とか悔のない日々を送りたいものだ思う。

もう少し好きなことやって遊んでおきたかったとか、アレにもっと励んでおきたかったなどど言わないように・・・・