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2008年11月30日
カテゴリ：社会の一こま
１９７２年（昭和４７年）、井上陽水の作詞・作曲で本人が歌う「傘がない」という曲がヒットした。
歌詞は長い。  都会では自殺する若者が増えている 今朝来た新聞の片隅に書いていた だけども問題は今日の雨 傘がない 行かなくちゃ 君に逢いに行かなくちゃ 君の街に行かなくちゃ 雨にぬれ つめたい雨が今日は心に浸みる 君の事以外は考えられなくなる それはいい事だろ？ テレビでは我が国の将来の問題を 誰かが深刻な顔をしてしゃべってる だけども問題は今日の雨 傘がない 行かなくちゃ 君に逢いに行かなくちゃ 君の家（うち）に行かなくちゃ 雨にぬれ つめたい雨が僕の目の中に降る 君の事以外は何も見えなくなる それはいい事だろ？ 行かなくちゃ 君に逢いに行かなくちゃ 君の街に行かなくちゃ 雨にぬれ 行かなくちゃ 君に逢いに行かなくちゃ 君の家（うち）に行かなくちゃ 雨の中を 行かなくちゃ 君に逢いに行かなくちゃ 雨に濡れて行かなくちゃ 傘がない この歌が流行った頃の若者は団塊の世代。 あれから３０年以上経っていまや彼らは激増する中高年者の中にあり、自殺する人も多い。 やはり歌詞に書いてあるように新聞の片隅に載る程度で済まされている。 中ほどの歌詞に テレビでは我が国の将来の問題を 誰かが深刻な顔をしてしゃべってる 今まさに１００年に一度という世界同時不況の波が押し寄せている。 みんな深刻そうに話している。 倒産の危機を迎えてどうしたらよいか途方に暮れている人。就職の内定を取り消されたりリストラされて希望を失っている人。 まだそこまでいかなくとも、将来に不安を募らせている人が充満している。 でも、この国を司るリーダー達は、まだ自分達の権力争いにうつつを抜かし、真に国民のことを考えてくれていないように見える。 いままさに不況の雨が降って来ているのに、傘をさし出してくれる人がおらず深刻そのものだ。 スピード感をもって対策すると言っていた二次補正予算は先送りとは・・・・  「頭の濡れぬ思案」という言葉がある。 この歌詞のように傘がなくて悩んでいることではなく、今の雨に頭が濡れないように考えることが先決だということである。 この不況の嵐から回避して濡れない方法が果たしてあるのだろうか。 少なくとも、びしょぬれになる前に、大きな対策をとってもらわないと、個人ではどうしようもない。 自民党の中堅若手層が声を挙げ出したようだ。麻生批判。 まだまだ弱い。 民主党だってもう少し政局指向から目を離し、真剣にこの難局を乗り切る政策を提案しないと失望されるぞ。 タイのように空港封鎖という大きな混乱を引き起こすことはいけないが、日本国民ももう少しいまの政治に抗議行動を起す機運が芽生えても悪くはないような気がして来た。  明日から今年最後の１２月だ。 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
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