カテゴリ:社会の一こま
先週妻との一泊旅行の行きに瓢湖(ひょうこ)という湖に寄ってみた。
毎年冬の期間、瓢湖(ひょうこ)は白鳥見物客で賑わう。 最近では、毎年10月から3月の間には、6,000羽以上のオオハクチョウやコハクチョウが越冬することで知られており、10種類以上いる野鳥の数は、その十倍以上といわれている。 先日訪れたとき(11月25日現在)、白鳥飛来数は6047羽(写真参照)と表示されていた。 ここを管轄する阿賀野市は当然この観光に力を入れている。 今年は、3年に一度開催されるラムサール条約の締結国会議が10月韓国で行われた。 そしてこの瓢湖も登録が決定された。 そもそもラムサール条約の正式名称は「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」とも言われており、水鳥の飛来地や希少な生物の住みかとして重要な湖沼湿地を国境を越えて、国際協力で保護するための条約である。 しかしここにきて面倒な問題が持ち上がっている。 最近さかんに警戒されている鳥インフルエンザに関係する。 いままでは誰でも一袋100円の餌を買って鳥に自由に与えることが出来た。 餌を播くと鳥達が一目散に寄って来て、争って餌を啄む。 でも専門家から鳥に触れて病気が感染する恐れがあるので止めるようにという指導があった。 市はこれで観光客が減ることを恐れたが、安全優先の立場からやむを得ずそれに従うことにした。 12月1日この柵の下から1メートルくらいを市の職員がネットで囲い、野鳥が岡に上がれないようにした(この写真はなし)。 ただ、ネットの上から餌を湖に投げ入れてもいいことにした。 これなら直接触れる心配はないからと。 でもこの先どうなるのかはっきりしていないという。 とにかく考えあぐねた末の苦渋の決断だったことは間違いない。 野生の動物と人間の共生が求められているだけに、それと逆行せざるを得ない今の環境が悲しい。 なお、鳥インフルエンザに対する警告がここに載っているので一読しておいても悪くないと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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