カテゴリ:タメになるかどうか?知識
私達はいろいろな難問題に遭遇したとき、過去の経験を参考に解決の糸口を見つけようとする。
日本が過去(10年くらい前)、金融危機に陥ったとき、政府は銀行に公的資金を投入し、不況から脱却したという経験をもっている。 だから、今回の世界的規模の金融危機に際しての世界会議の席上で、日本のとった「過去の経験」を紹介し、この種の経験先輩として鼻高々にアドバイスしたように見えた。 比較的日本の銀行はじめ金融機関は、世界の他から比べたらまだ健全の部類に入るという。 でも、中には過去の苦い経験やリスクを忘れてしまい、再び大きな損害を蒙っているケースもチラホラ見える。 また過去の歴史をひもとき、時代は違っていっても物事の本質は当時と変わっていないとして判断のアドバイスをすることも時々見受ける。 でも、そんな過去の経験こそ未来に対する大きな解決要素を含んでいると信じている経験至上主義に対し、異を唱えるひともいる。 下記の主張がそれ 「私たちはだれしも成功や失敗の経験をもっています.したがって 過去に 経験したことと同じ問題にぶつかった場合,過去において 成功した方法 を用いようとする傾向があります. ところが,同じやり方を試みても,今度は失敗だったという場合が出てき ます.それは何故かというと,同じような問題だと思っても,実は問題を 規定している制約条件が違っていることを見のがしている.全く同じ条 件ということは,ありえない」 -佐藤弁一「問題解決学入門」 この説をすべて信じるかどうかは個人の問題であるが、過去の成功例のプロセスを100%踏襲しても必ず成功するということは、なんとなく納得出来る部分がある。 私も含め年寄りは、何かというと過去の経験をもとに、安易に同じ方法を奨めるケースが無きにしも有らずだ。 でも反面、積み重ねてきたこれまでの経験も人生における大きな宝物であることは間違いない。 私達は過去の経験を参考にしつつ、常に新しい流れも存在していることをしっかり認識し、間違いない判断をしなければならない。 国を動かす政局にこの理解があるかどうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年12月22日 22時45分34秒
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