カテゴリ:社会の一こま
「赤信号 みんなで渡れば 怖くない」
だいぶ昔、流行った言葉だ。 集団で行なうなら、少しくらい悪いことでも怖くないという日本の風潮があった。 企業間で談合して値段を吊り上げたり、入札を仕切ったりして批判を浴びた事例も、このようななかのひとつなのかもしれない。 いま問題になっているのが、公務員OBが出身省庁のあっせんで天下りを繰り返す「渡り」。 それを首相の承認で可能とする政令が先月、閣議決定されたようで、国会で野党から追及され大きな問題となった。 3年間の経過措置とはいえ、次官経験者らが民間団体を渡り歩き、退職金を重ねて得るような慣行にお墨付きを与えるようでは、公務員制度改革への姿勢が問われるし、血税がこんなところで自由に使われては国民の理解を得られるはずがない。 さすがに自民党からも批判の声が出始めたようだ。 自民党を離党した渡辺喜美議員も官僚OBが省庁のあっせんで天下りを繰り返す「渡り」の全面禁止など、超党派の議員立法提出を目指す考えを示した。 当事者(官僚OB)にとっては、これまでの天下りの「渡り」の慣行は、まさに『渡りに船』の制度だったようだ。 【渡りに船=必要なものや望ましい状態が、丁度都合良く得られる】 私達は納得のいかない渡りに、断固「ノー」と叫ぼう! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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