カテゴリ:夫婦・恋人・人間関係
渡辺淳一の小説「うたかた」の一節
女が浮気をしたとき、男たちがするような理詰めの説明はしない。 「こんな遅くまで、なにをしていたのだ」と問い詰められても、あっさり頭を下げて 「遅くなってご免なさい」と謝るだけである。あるいは沈黙を守り続ける。 それでも執拗に男が問い詰めると、女は恨めし気な顔をして、最後は泣き出す。 「私を信じてくれないの・・・」 涙とともに、そう訴えられては、さすがの男も追及する気力を失ってしまう。 そのまま泣きじゃくる女の姿を見ていると、これほど泣いているのだから、浮気はしていないのだろうと思い込むより、そう思いたくなってしまう。 浮気の弁明として、理で説明する男は情で訴える女と、どちらが勝っているかは明白で、理はいつか露見するが、情は下手な理屈をいっていないぶんだけ、ばれる確率ははるかに低い。 さいわい、我が妻に上記のような詰問をすることは一度もなかった。 共働きしていたし、私が仕事が忙しく家にいないこともいっぱいあった。 浮気をするチャンスなどいくらでもあったはずだが、よほど私を愛していた(?)のか、周りの男が意気地なしばかりだったのか・・・・? いえいえ、浮気推奨していたわけではありません。 それくらいのスリルも、たまにはいいのではないかと思ったこともあっただけの話し。 実際浮気が露見したら、多分只事では済まない。 こうやって現在平和で居られることを喜ばなくてはいけませんね。 それとは反対に、私の30代の頃の悪事は妻に日記を盗み見されて露見してしまった。 あのときの妻の鬼のような顔・・・・・それは怖かった! 妻の目の前で、証拠となった日記(3年日記)を私はバリバリと破り、ゴミにして廃棄処分した。 これで中学生の時から続いていた日記を付ける習慣は終わってしまい、以後再開することはなかった。 もう30年以上経つが、夫婦の間でこの話題は一度も出たことはない。 思い出したくないのか忘れたのか・・・・ いま、私がブログに告白的日記を書いているが、妻はパソコン操作が出来ないので、コレを読まれる心配はいまのところない。 もし妻が「私もインターネット始めようかな」とでも言い出したら、このブログは閉鎖するしかない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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