カテゴリ:ことわざから
世の中には、「お似合いの夫婦」ともてはやされるカップルもいれば、「いったいあの人のどこに惚れて一緒になったのだろう」と陰口をたたかれるような美女と野獣に映るカップルもいる。
後者においては、言われた当人同士は「余計なお世話だ」と憤慨することだろう。 そんなことを『蓼(たで)食う虫もすきずき』というたとえで語ることがある。 蓼の葉は香辛料に使われるくらいとても辛い。 その辛い新芽を食う虫がいるのだ。 その虫と、異色のカップルがダブって見えるということかもしれない。 でも人の好みはそれぞれ違うのだから、自分の基準だけでとやかく言うべきことではないだろう。 そういう意味では、安易に人の好みに口をはさむなという教訓ともとれる。 みんながみんな美男美女と認められる人を好んだら、この世に結ばれるカップルなど、数が知れている。 一見してどうかなという感じの相手でも、付き合っていくなかで好意が芽生え、ゴールインするケースだって多い。 私だって、今の妻と高3のとき初めて会ったけれど、そのときは別に心ときめくこともなかった。 正直その頃は、他の女性の方に目が向いていたのかもしれない。 でも、・・・・それから5年後の彼女(今の妻)に再会したら、何やら心に響くものを感じた。 妻の方はず~っと思い続けていたという(ほんとかどうかは・・・?) 彼女の職場がある東京と私が住む新潟との間で、遠距離恋愛がスタートした。 こうなると、結論は早い。 再会してから3年後には念願叶いゴールインした。 そのとき、我々二人のことを知る友人が言った言葉は「まさかお前たち二人が一緒になるとは思っても見なかった」と。 もしかしたら二人のうちのどちらかが「蓼(たで)食う虫もすきずき」と映ったのかもしれない。 でも、こうして結婚40年を過ぎて、仲良く生活しているのだから、「目出たし!目出たし!」と褒めてもいいだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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