カテゴリ:子育て支援
ここのところ、「資格」をもつということについて、
いろいろな話をする機会があり、感じたことを記したいと思います。 今、託児活動に関わる方の中には、「幼稚園教諭」「保育士」の資格を 持った方が多く入っておられます。 これまでの資格やキャリアを活かしたい、と声をかけてくださることは とてもありがたく、ご活躍いただきたいと願っています。 先輩メンバーSさんの話。 Sさんも、幼稚園教諭の免許をお持ちで、実際に幼稚園で仕事をして みえました。 結婚後も働いていて、出産を機に退職されています。 Sさんが、NPOの託児活動に関る理由。それは、「一人の母親として」 いろんな親子と接してみたい、ということでした。 *** 先生の経験のあるSさんの話。 お預かりのお子さんに対して、「先生」として接することは自分にとって 「プロ」の領域であり、「自分の専門分野」である。 だから、「子どもはこういうときこうで、こうすればいい」という、 ノウハウは持っているとのこと。 「だから、そう接するほうが簡単だし、楽」。 でも、 私たちの「託児」は違う。 自分は幼稚園の先生で、子どものことを学び、多くの生徒たちと すごしてきた。幼児教育についてプロフェッショナルだったのに、 自分の子育てにはずいぶん悩んだ(悩んでいる)。 自分の子は違う。親にとって、自分の子育ては、専門だから クリアできるというわけじゃない。 私が活動の中で大事にしたいのは「私という一人の母親の立場、 同じ子育てする身として、お子さんをお預かりしたい」ということ。 今、資格をもって入ってこられた方も多くいて、心強い。 でも、やはり一人の母親としての活動、というところも理解して ほしい。 *** 私は、有資格者ではないので、言ってみれば自分のNPO活動は そういう「思いの原動力」でうごいているようなものです。 幼稚園の先生や保育士さんの、プロフェッショナルな部分と 「そうだよね~!お母さんってそうだよね!」とすっと目線を合わせて 共感できる、寄り添える。それをあわせ持った人はとっても最強! だなあ、と感じるのです。 *** ドクターなどでも、そうですね。 みんな資格をもって仕事をされているから「プロ」なんだけど、 患者に対する対処、患者からの信頼度などは大きく差があるのでは。 それはどうしてだろう?と思うと、分かりやすいかも。 *** もちろん、他人に迎合することなく、わが道を貫く(誰がなんと言おうと こうだ!みたいな)という道もあると思うので、それはそれで・・・。 最終的には、利用者がどう思うか、 それは 時間を守らないとか、持ち物持たずにきてもいいとか、 予約なしでもいいとか、そういう利用者を受けいれるという ことではなく、 特殊な教育をしてくれるから預けたい、と思われることでもなく。 もちろん、こちらとの約束は守って頂かなくてはいけないし、 無理なお願いは受けかねる。それでも ココの人たちはなんか、安心できる。信頼できる。 そういう気持ちを持っていただけるかどうか。 それは お預かりの体制なども、どうかということが関ってくるし、 従事者の人間性も出てくるし、複雑だと思いますが。 一般的な、民間などの託児施設やNPOでも 「有資格者がお預かりしますので安心」と謳っているところもあるので もちろん、それを基準に来られるかたも多いと思います。 私たちは「資格でははかれないもの」を追い求めているのかもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.11.09 09:12:44
コメント(0) | コメントを書く
[子育て支援] カテゴリの最新記事
|
|