カテゴリ:子育て支援
先日、市内の「つどいの広場」の体験をしてきました。
「つどいの広場」とは、未就園児とその親が、遊びにこられる 場所で、予約も要らないところです。 子どもが遊べるスペースとおもちゃがあり スタッフが数名、というのが一般的ではないでしょうか。 自分が日ごろ関わっているのは、子どもさんのお預かりの場なので 「親がいると、なんか、違う感じ」 というのは、当然なのかもしれないけれど 私の感じた「違和感」はなんだったのか? *** とにかく、そこの親子は「お行儀がよく」「スタッフの手を煩わせない」 親子が大半でした。 開いてから1年以上経つので常連の親子もいるし いわば私自身がビジターみたいな感じです。 遊びの流れが、暗黙のルールとなって決まっています。 親は、一生懸命自分の子どもと遊んでいます。 親同士がおしゃべりに熱中している、という人は あまり見られません。 午後は15時に終了なので、そのときスタッフが さよならの手遊びをするのだけれど、それを みんな、親子がそろって行い、「さよなら~」と 一斉に帰っていきます。 「ここはトラブルがなくて、助かってます~」と、 スタッフの声。 あそびの広場? *** 私が思ったのは、 こんなに、四六時中、大人が子どもと遊んでやれるのか? また、それが理想なのか? 親はそうあるべきなのか? ・・・私は今は未就園児の子育てをしていないけれど、 もしその年齢だったら、、、ここに来ただろうか? *** 長男が1歳の頃、近所のおばさんが 「あなたは地元の人じゃないんだから、友達いないでしょ。 子どもをつれてどんどん、親子のいるところにでていかないと これから困るよ」 と言われ、近所の体育館で開かれているサークルを教えてくれたので 出かけてみました。 そこは、プログラムがあり リズム遊びや、おやつの時間があります。(おやつは当番制で手作りする) また、始まる前に雑巾で掃除をする、 オムツをしていかない(パンツをはいてくる) 必ずはだしになる 親子でまずランニング・・・ 等、いろいろ考えられていました。 毎回盛況で、多くの親子が集っていました。 私たち親子の結果は、、、2回行って やめました(汗 もちろん、このやり方が合って、友達作りをしている人も多くいたと思うので、 それはそれで、よいと思いました。 当時、2人目を妊娠中の私は、ランニングはしんどく、 当番でみんなの分のおやつを手作り、というのも厳しく、 また、長男自身はというと 「はーい、いまから○○ですよ」 と声がかかっても、まったくそのとおりにはできなかったの でした。 私がただ、面倒くさがりだったからかな~? でも帰りに、緑地公園を気ままに歩いて、 木の枝やはっぱで遊んでいる長男を見ているほうが 私自身は、ほっとしました。 そのサークルに関わることも、すごーく濃密な ママ友関係等なく、今日まで来ましたが なにか、とても「困ったこと」はありません。 *** 朝、きちんとおきて、外にも出かけて 運動して、おやつ、食事、お昼ね。。。。 とリズムのある日々を送ることもとても大事で、 そうできればよかったのかな、とも思うけれど 夫の不規則な生活や自分の体調などから そこまで、子ども中心の生活はできなかったのが 自分の体験です。 いいわけかもしれないけど。。。 ・・・それに近づけようと努力はしましたが、 自分のことで精一杯、な部分もありました。 もっと、「形から入れ」ばよかったかも?(笑 *** 私の気持ち的には、やっぱり「子育て支援は母親支援」。 それは母親を甘やかすことではない、と。 子どもを産んで母親となって、 子どもをきちんと育てていこう、という気持ちを たいていの親は持っているはず。 でも、どうしてそれがかなわないことが出てくるのか。 それは、、、それを阻む何かがあるからじゃないだろうか。 その原因は、直接的に子どもに係ることばかりじゃないかもしれない。 母親本人の問題とか、 家族の問題とか。 「親になったんだから、(自分のことは後回しで)子の幸せを 最優先にするべきでしょ」 という一見美しい考え方が、母親を苦しめることにもなりかねない。 確かに、子どもの幸せのために。私たちは活動しているのだろう。 「母親支援」はそのための、手段だ。 母親自身が、自分自身として生きているからこそ 子どもにも、適切なかかわりができるんじゃないか。 と、私は信じています。 まず、自分自身を生きること。 そして、それができるような周囲の雰囲気。 「ゆったり、のんびり子育てが一番よ」 と声をかけつつ 「今の母親は、紙おむつで楽してるわね。 環境にも配慮しないんだから困ったものよ」 という言葉も聞き 「なんか、私、いけないことしてるのかな?」 と思いながら子育てした人も多いのでは。 (母親への)評価の言葉はいらない。 十分、子どものことに目を向けられる親子は、そのまま 前に進んでいけばいい。 でも、そうではない親子だっているし、 それは、その人たちが劣っているとか 出来が悪いとか、決してそういうことじゃなく (むしろ、まじめに考えすぎて すんなりいかない人も多い) 子どもを産み 育てていくことに 直面している生活には いろいろな場合があるよという 認識を 周囲が 偏見にとらわれず受け入れること そして必要であれば 必要な人に 必要な手が 届けられれば。。。 体裁の整った「こうあるべき親子」を、遠まわしに示唆したり そういうことはしたくないなあ、と思いながら 日々、いろんな親子に接したいと思っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.02.19 10:34:31
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