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テーマ:ぶらり見て歩き(684)
カテゴリ:地下鉄・乗り物小噺
10月某日。朝9時には羽田空港を彷徨っていた私。久しく羽田空港に行っていなかったので、あまりの変わりようにビックリ。秋の恒例になっている日本の会社時代のスタッフとの大人の社会科見学。今年はここ羽田にある「ANA機体メンテナンスセンター」でした。友達が教えてくれましたが、先週土曜日の日経に「親子で楽しめる工場見学(何でもランキング)」で堂々1位の人気ツアーのようです。 5機同時に格納できるという広さ(東京ドーム1.8倍)のメンテナンスセンター。あまりにも広くて180cmあるという柱時計(写真中)が普通の大きさに見えます。 機体を持ち上げるジャッキは小さい方が力持ち。大きい方で45t、小さい方は108tも持ち上げるそうです。 10時からの見学会に間に合うようにメンテナンスセンターに着くと、親子連ればかり。その中に、ン十年前は少女だった我々5人も、飛行機はなぜ飛ぶのかなどのレクチャーを聞いたあと、実際の整備工場を見学。レクチャー(お話会)は子どもでも充分楽しめるようにクイズなど工夫されていましたが、やはり本物の機体を見たいとウズウズ。 ドックインしていたエアバス機。 この日、整備中の飛行機は2機。エアバス機とボーイング機。飛行機は出来上がるまでに何年も要するそうですが、組み立てだけでも5ケ月(ボーイング機)。運行後も毎日の整備はもちろんのこと、段階に分かれて375-600飛行時間毎、3000-6000時間毎、そして長時間かけて整備する作業が4-5年毎と決められています。 エアバス機の特徴は翼の先端がピッと上がっているのが特徴。 飛行機の燃料は両翼に均等に入れられているそうです。ちなみに成田-NY間はドラム缶1077本分の灯油が積まれているそうです。このピッとあげた翼のおかげて空気抵抗が減らせて、同航路でもドラム缶約25本分減らせるそうです。 翼には左右別々の色の信号が付いており(左緑/右赤)、向こうから飛行機が着たら信号で判断します。この信号は船も同様だそうです。 ボーイング機と政府用の旅客機。政府用はJALが2機持っているそうです。 なにしろ整備場は広く、移動は三輪車(写真)。この整備場はドラマ「グッドラック」で撮影された場所らしく、キムタクのポスターも社内にさりげなく張られていました。安全第一なので、火気厳禁。冬は暖房、夏は冷房の無い中で黙々と作業をされるそうです。また、工具箱の点検・管理は厳重です。整備後、機体に置き忘れていないかチェックするためだそうです。 着陸時は3度、離陸時は13度で機体を保ちます。特に着陸時は3度になるまで信号が知らせるので、次からチェックできそうです。 離陸時は揚力が一番受けやすい角度として13度を保って上昇しています。乗っている方はもっとありそうですが・・。整備工場見学なのに印象に残った数字はフライトアテンダントのハードスケジュール。国内線でも一日4,5機乗るというから、美しくてタフなんだな・・。 もうじき長時間フライトの待っている身としては、見学後、空港内にある航空神社にお参りして帰りました。楽しい社会科見学でした。また来秋に! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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