意識=私なのか、それとも意識でないものが私なのか。
ぼうっとしている時があるでしょ。それを「我を忘れている」という。そして、はっと気づいた時のことを「我に返る」という。でも、これ、本当にそうなのかなと。周りの環境から切り離されて、自分だけの世界に没入してしまう瞬間、「我というものが独りただある」というような状態になるんじゃないかな、と。つまり、ぼうっとして周りと遮断されている時こそ「我」なのではないか。だから、「我を忘れる」と「我に返る」は逆なのではないかということをふと考えついてしまったのである。意識があることを「正気」というけれども、果たしてそれは本当にそうなのか。こんな感じに日常使う言葉の常識をひっくり返す発想って、意外に大事だったりするのです。これ、多分いろんな人が既に考えついたことなのかもしれないけれども、私個人としては、今年一番の発見。