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テーマ:詩&物語の或る風景(1049)
カテゴリ:エッセイ
夜光虫一人泣くとき声漏らし 鈴木真砂女
「主人の死を知ったその翌日から大洗海岸に 数日をすごした。この海につづく海辺の町で 死を迎えた人に親の死の時よりもさんさんと 涙を流した」 と、真砂女は書いております。 その夫だった人を捨てて他の男に 走った真砂女だったのに、なぜそれほど 泣かねばならなかったのでしょうか? 夫婦のことは他人にはわからない、とは 言いますが、夫を捨てたということが、 真砂女の生涯の重荷になっていたのでは ないかと思えてならないのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006年10月07日 07時30分45秒
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