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2006年10月16日
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カテゴリ:エッセイ

   

 

       秋風や模様のちがふ皿二つ   原 石鼎

 

 だから、どうしたと言いたくなるような句ですが、

 その背景を知れば、なるほどと納得するでしょう。

 石鼎が身を寄せていた寺の住職夫人と恋に落ちました。

 その夫人と駆け落ちしましたが、夫人だけが連れ戻され

 たのでした。その際、生涯の思い出にしようと、片割れづつ

 持った茶碗をながめて詠んだのが、この句だったのです。

 もちろん戦前の話ですが・・・

  







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Last updated  2006年10月16日 07時58分51秒
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