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2006年10月22日
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カテゴリ:エッセイ

 

 

        夜光虫一人泣くとき声漏らし  鈴木真砂女

 

 

 「主人の死を知ったその翌日から大洗海岸に

 数日をすごした。この海につづく海辺の町で

 死を迎えた人に親の死の時よりもさんさんと

 涙を流した」

 と、真砂女は書いております。

 その夫だった人を捨てて他の男に

 走った真砂女だったのに、なぜそれほど

 泣かねばならなかったのでしょうか?

 夫婦のことは他人にはわからない、とは

 言いますが、夫を捨てたということが、

 真砂女の生涯の重荷になっていたのでは

 ないかと思えてならないのです。







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Last updated  2006年10月22日 20時31分10秒
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