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カテゴリ:エッセイ
愛犬殿の主治医の先生が一昨日祭日にもかかわらず 往診に来てくれました。 「私が死んだら、この子も死んでしまいます。 ですから私はなんとでもしてこの子のために 生きていてやろうと思って」 と私は獣医の先生に言いました。 「僕だって、いつもそう思っているよ。 僕が死んだら、うちに入院しているペットたちは 皆死んでしまう、ってね」 と、30代前半の先生は真顔でこたえました。 どうやらその先生は喘息持ちのようで、年がら年中咳を しています。 まだ若いとはいえ決して丈夫とはいえないのに、 この先生は寸暇を惜しんで一生懸命動物たちのために がんばっているのです。 その真摯な姿勢に私は心を打たれました。 老衰で四足の立たなくなりつつある我が家の愛犬殿の 様子を忙しいなかでも駆けつけて来て診てくれた先生の 気持ちがありがたくって私は頭がさがりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006年11月05日 07時53分06秒
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