「岡梨奈さん、今日、大学病院に付き添って行ったのですが、その時の外来の先生、とっても丁寧で、おだやかにきっちり説明してくだるんですよ。どこか他の先生とは違い、品格がにじみ出ていて、付き添いの私も、この先生に出会ってとても良かった、と思う素敵な先生でしたよ。しばらく様子を見ていたら、他の患者さん達も、私と同じように思っていらっしゃるようで、その先生の外来が一番人気があって、一人あたりの時間も長く、こんな素敵な先生に出会ったのは、初めてです!」
その看護師さん、50歳前後でしょうか?普通はまず、付き添って行った患者さんの、受診した結果を報告をしなければいけないのに、眼をきらきら輝かせながら、担当医のお話をしてくださる様子は、まるで20歳代で、理想の男性に出会った時のように、見えました。
「でも、どうしてあんなに気品が感じられる素敵な人になれるんでしょう?」
私は内心、「ああ来たな。」と、心の中でニヤリとしました。この看護師さん、日頃から自分みがきを大切にされていて、この種の会話を私によく投げかけてこられるからです。
「それはね。私の独断と偏見ですが、きっとご両親の育て方が素晴らしかったんでしょうね。ご両親も、お二人とも品格のあるお方だったのでしょう。それに、その先生も生まれながらにして品格があって、そんなご両親のもとで、すくすくと育ってゆかれたのだと思いますよ。私はその先生に一度もお会いしていませんが、貴女のお話をお聞きしていて、そんな気がするのです。それに、私が一番大切だと思うことは、その先生、きっと今でも『自分みがき』を続けていらっしゃるんだと思いますよ。生まれ付きと育ちと、ご本人のご努力。これが貴女が出会った、その素敵な先生の今日を創り上げたのだと思うのです。」
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最終更新日
2014年02月17日 05時02分55秒
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