あの坂本九ちゃんがコンサートで一度も披露せずに旅立ち、遺していってくれた『心の瞳』。感動的なこの曲を女声3部合唱用にアレンジした旋律部分を、オカリナで吹く練習をしています。うまくゆけば、女声合唱とオカリナとで演奏してみたいと、練習に取り組んでいます。
その楽譜は女声3部用と一緒になっていますので、とても長く、それをA3版で2枚半に、なんとか短縮して、オカリナ教室で練習しています。
もっと短縮できないものかと、女声3部合唱用とは別の楽譜を用いて、A3版1枚にしてみたのですが、こちらは調子が違って、ヘ長調ではなく、イ長調です。
それで教室ではヘ長調の長い楽譜を使ったり、イ長調の楽譜をヘ長調で吹いたりしていました。
今日の練習を終えて、帰る準備をしていたら、講座生のAさんが、話しかけてこられました。
「先生、『心の瞳』のヘ長調のA3版2枚半を、A3版1枚に短縮してみました!よかったら使ってみて下さい。ピアノの前奏と間奏も入れてあります。」
「うわあ、嬉しい!」
思わず大きな声を出してしまいました。
出来ればこのように編集したかったのを、自発的に創ってくださったのです!こんなうれしいことはありません。普通、合唱の場合はブック形式の楽譜を見ながら、演奏出来ますが、オカリナはみんなで演奏する時は、譜面台1台で、A3版1枚の楽譜にするか、暗譜するかしかないのです。
これなら、このA3版1枚で、合唱と合同演奏出来るというものです。ちゃんとピアノの前奏も間奏も入っています。
岡梨奈孝至の願望を、まさしく「心の瞳」でのぞいてくださったように感じたのです。