バッハ=グノーのアヴェ・マリアの伴奏は、よくご存じのように、1859年にシャルル・グノーがヨハン・セバスティアン・バッハの《平均律クラヴィーア曲集・第1巻》の「前奏曲第1番ハ長調」を伴奏にして、ラテン語の聖句「アヴェ・マリア」を歌詞として完成させた声楽曲で、歌曲としてはもちろん、ヴァイオリンやフルートなどの旋律楽器でも、よく演奏されます。
このピアノ伴奏用のCDは、フルートやオカリナの楽譜に付いていますが、その中には、わざと華やかな演奏になるように、純粋のピアノだけではなく、飾りの音を加えたCDのことがあります。
たまたま手元にあったのが、この飾り付きの華やかなピアノ伴奏だったので、その飾りが聴こえるために、かえってピアノに合わせにくく、どうしてもなじめないで、クリスマス・コンサートを迎えてしまいました。
コンサートではピアノの生演奏を伴奏にして、演奏します。ところが、今回は急にグノーのアヴェ・マリアを、プログラムに加えたため、充分にはピアノの生伴奏と、合わせる時間が、取れませんでした。そのぶん、なんとか飾り付きのピアノ伴奏CDで練習を補って、今年のクリスマス・コンサートは、終わりました。
それでもどうしても、自分のオカリナ演奏に、納得がゆきません。そこで何とか純粋のピアノだけの伴奏がないものか、探してみたら、手持ちのフルート楽譜集から、ほんとにきれいなピアノの伴奏CDが、見付かりました。
その伴奏CDでグノーのアヴェ・マリアを吹いてみますと、とても気持ちよく、ピッタリとピアノの平均律に乗せて、吹くことが出来て、やっと納得のゆく演奏が、出来るようになりました!
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