縁あって、後継ぎがいなくなった叔母一家のお墓の管理をするようになって、27年が過ぎました。
引き継いだ当初は、いつお墓参りをしても、叔母一家のお墓以外の、ほとんど全部のお墓がきれいに掃除が行き届いていて、御花が活けられていて、恥ずかしい思いをしたものです。
というのも、そのお墓の持ち主は、その地域の住民ばかりで、ほとんど毎日のようにお墓掃除をして、御花を活けるのが、日課になっているような地区だったのです。
ところが5年経ち、10年経ち、状況が少しずつ変化してきました。お盆とお正月、お彼岸は、さすがにほとんどのお墓に、御花が活けられていますが、それ以外は、放置されたままのお墓が、少しずつ増えてきたのです。
そのうちに、A4版の厚手の画用紙が、かけられているお墓が、目に付くようになりました。そこには、こう書かれているのです。
「このお墓の持ち主のお方は、管理費が滞納しています。速やかに下記あてご連絡の上、管理費をお納めください。 管理人」
春分、秋分の前後3日間を合わせた7日間が、お彼岸だそうです。今年になって初めて今日、叔母とその先祖代々のお墓に、お彼岸のお参りをしました。
さすがにきれいに清められ、飾られたばかりのお墓が多い中、枯れた御花すら残っていないお墓も見受けられます。お彼岸に、お墓の持ち主に、見て下さい、と言わんばかりに、今日も墓石に、あのA4版の厚手の画用紙がかけられているお墓が、見受けられます。
これからますますお墓の管理が難しくなっていくのでしょうね。
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最終更新日
2018年03月19日 00時06分12秒
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