始皇帝陵兵馬俑の発見
1974年3月29日、中国の陝西省で井戸を掘っていた農民が偶然、中国の初代皇帝である秦の始皇帝の兵馬俑のひとつの破片を、発見しました。俑とは古代中国で、殉死者の代わりに埋葬した人形(ひとがた)のことです。鍬で土を掘っていたら、「カチンという音がした」という、有名なエピソードが、語り継がれています。掘り起こしてみると、壊れた陶製の人物像の破片が出てきた、という話や、「足の欠けた陶製の人形」等、色んな表現がされていて、一貫性がないのですが、すぐには歴史的に重要な発見とは、認知されていなかったようです。その後の調査で、始皇帝陵兵馬俑抗では、紀元前246年から208年までの間に作られた、約 8,000 体の俑が確認され、軍隊だけではなく、文官や芸人の俑も発掘されました。これらの兵馬俑は、死後の世界で始皇帝の身を守るための軍隊に加え、生前の始皇帝の日常の文化・生活様式を、そのまま来世でも再現しようとしたため、と考えられています。当時は色彩豊かに彩られていた兵馬俑。是非、行ってみたいと思っています。