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カテゴリ:BL感想|小説メイン
一回買いそびれちゃうと中々買えないものです。
気がそれちゃうというか、でも読みたいし、今更買うのも……むむむ。。。 って事で、根性決めて私らしく、お立ち読みで頑張ってみました(爆) 真面目モード読もうと思っていたので、時間掛かるかなぁと思っていたのに、 読み終えてみれば1時間半。 ちゃんと飛ばさず流さず読んだ割には、何とも早い読みあがりでしたね。 私って、買って読むとチンタラチンタラ時間が掛かるのに、 立ち読みにするとどうしてこんなにサクサク読めるんでしょう。 普段は緊張感が足りないのかなぁ……。 新書 エス 残光/英田サキ/奈良千春/SHYノベルス
まぁ、1時間半での読了です。 シリーズ完結編になるということでの、いわば鳴り物入り的な発売でした。 ……そんなに人気の有ったシリーズなんですかい!? とか言いつつ私が読んじゃったんだから、そうなのかもねぇ(苦笑) で、「エス」「エス咬痕(かみあと)」「エス裂罅(れっか)」「エス 残光」と続いた訳ですが、 シリーズ4巻完になると決まったのは2冊目が出たあたり? 1冊目と2冊目は繋がりつつも単発読み出来るようになっていますが、 前回の「エス裂罅(れっか)」と今回の「エス 残光」は続きもの的展開になっていますね。 いや、エピソードがね、濃いし、でも解りやすい展開にはなっている。 しかし、こうも読み進めてきても、椎葉の思考は理解できん! 解りにくいって言うよりも、凝り固まっている? 設定の為に複雑にし過ぎているんじゃないかと勘繰ってしまう。 それに比べて宗近のシンプルさ。 この人が一番シンプルに理解できるわ。 今回は、椎葉が一人で何でもかんでも飲み込んじゃおうと警察を飛び出し、宗近を置き去り、 単身五堂にの懐に飛び込んで行くんだけれど、もう、本当、飛んで火にいる状態。 キャパの無いくせに、挙句自分の物差しで全部計ろうとしてミイラ取りがミイラになり、 一人でドツボに陥っている。 それを宗近兄弟に引き上げられて~、結局は宗近に庇われて――。 何かね、空回ってもいるような~。 面白くない訳ではないのだけれど、この椎葉の自己陶酔型独りよがりさ加減に、 ちょっと嫌気が指しても来た(苦笑) この椎葉の自分の気持ちを素直に見つめる、認めるという行為が中々出来ない。 それゆえの無駄な足掻きや、いい訳めいた自己完結というか。 展開の為のこの性格設定は、 椎葉のキャラを考えると人間的にちょっとお粗末な設定に思えてくるのです。 椎葉って、もっとものを見る目、見通す目が有ってしかるべきなのに、 何処のお子様?的な思考回路がね。 刑事とヤクザの内通者(エス)の関わり、が話の中心になる訳だから、 方向的にはある程度決まっちゃっいる訳で、 そこを堂面白く料理していくかと言うのが見所だった訳です。 結局は納まるところに納まって行く。 それはいいのだけれど、最初の椎葉突っ走りの一人よがり的展開五堂のおもちゃから、 中盤唐突に真っ当に、椎葉が冷めちゃって上手く回っていく当たりになると、 無駄な足掻きを良くやるわ、としか思えない感じになってしまって。 まぁね、読む人が読んだらそんな椎葉の葛藤、立場的に受け入れられない宗近への思いとか、 ヤクザの抗争に巻き込まれ殺されてしまった姉への思いとか、 そう言った物に苛まれ、足掻く椎葉が切ないのだとは思うのですが。 ……アンタ、その葛藤は少しお子様過ぎよ、って思えてしまうのが、私には悲しかった。 まぁ、勢いで読ませるものはありました。 確かに面白かったです。 客観的に言えば、お勧めかな、読んで損は無い。 でも、この本はシリーズ通して読まないと話は解りませんからね、 面倒でも1冊目から読んで下さい。 んで、好きかと訊かれれば……2回は読まなくとも良い、でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.11.08 17:40:58
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