真夜中のお茶会

　[★4.5]『一秒でも世界は変わる』 火崎勇/高群保

コミコミさんで買うと、まだペーパーが付くのかな？
ペーパーの為に通販致しましたが、火崎さんのメッセージと高群さんの４コマ？漫画でした。
だけど、やっぱSSの方が良いよ～～～！贅沢なのは解っているけれど。。。

デザイン関係のリーマンもの。かなりの年の差？？？一回りかな？
意地っ張りな主人公・受と無頓着で絶対的に言葉の足りない攻の、
誤解と意地の張り合いのすれ違いラブ、ですね。
誤解と思い込みの積み重ねで……だ～か～ら～、素直になれって！って、
両方に突っ込みながら一気に読んでしまった。
両思いなのに、上手く意思の疎通が出来ないのは、意地っ張りな受の性格もあるけれど、
大本は攻めの思い込みの勘違いと言うか、好きな子虐めをするって、お前は子供か！？(笑)

往々にして柔軟なのは受の主人公なんだよね。
まぁ、結果的にバカップル誕生と言うことで、不安を感じずに読める、満足感で締められる、
火崎さんの本だなって、温かくなるお話でした。

受視点の話で攻が意地悪なんだけど……一歩離れてみているとそれなりに可愛いと言うか、
憎めないヤツで、ある意味頼りないような～(苦笑)
ホントはそんな事は無いんだろうけれど、
受がこの人はしょうがないなぁって許して自分から折れてあげるのが解っちゃうような、
そんな可愛さ。
子どもっぽい、子どもっぽいと描かれている受の方が人間的度量ではオトナなのかな、
と素直に思える。

火崎さんの完全一人称の話を読んでいると、逆視点の話が想像するだけで楽しい。
話の奥行き、広がりを感じさせてくれるからね。